57.なーんちゃって。 ページ13
柊「…何がいけなかったのか、
上辺だけで物事を見ないで、よく考えるんだよ！
目の前で起こってるものを、ちゃんと目で受け止めて、頭に叩き込んで、胸に刻むんだよ！
お前らそれをしないから何回も何回も同じこと繰り返すんじゃねぇのか！？」
柊「なぁ水越！
聞いてんのかお前に言ってんだぞ、おい！
水越、お前に言ってんだよ。
ちゃんと頭に叩き込んだか？
なぁ、ちゃんと胸に刻んだか？
聞いてんのか！」
柊「お前達はもう、感情に任せて過ちを犯せる歳じゃないんだよ！
それが許される歳じゃないんだよ！
考えて、考えて、考えて！
答えを出すんだよ！
…だからもっと、だからもっと！
自分の言葉に、自分の行動に！
責任を持てよ…！」
全員を見渡して、せんせーは叫んだ。
柊「…いいか、お前の他愛もない言葉ひとつで、誰かを救うことが出来るかもしれない。
でもその一方で、傷付く誰かがいるかもしれないってことを忘れるな。
…お前の言葉ひとつで！
簡単に、命を奪えるってことを忘れるな！」
震える水越から目を離し、パソコンに近づく。
さっきの言葉からは考えられない程陽気な声で画面越しの相手に向かって言葉を届ける。
柊「いやぁ〜、お待たせしました、
皆さんのおかげで、良い授業ができましたー！
…けど、約束は約束です。
名乗り出なかった罰として、教室を爆破します。」
せんせーはパソコンを持ったまま教室を出て、そのまま鍵を閉めた。
途端にクラスは騒がしくなる。
叫ぶ生徒の声に耳も貸さず、せんせーは8時までのカウントダウンをする。
柊「8時まで
5、4、3、2、1……………
残念です。」
その瞬間、激しい揺れと大きな音が響いた。
微かにせんせーの声が聞こえた。
柊「どうですか、生徒を殺めた気分は。」
きっと、教師達は憤慨していることだろう。
柊「なーんちゃって。
よく見てくださいよー、爆破された教室を。」
爆破されたのは、隣の教室だった。
柊「生徒は無事ですよ、良かったですね。
…でも、生徒を見殺しにしてまで保身に走った貴方達を、世間の皆さんはどう思うでしょうか？」
自分たちが無事だとわかった途端、せんせーに対して非難の言葉をぶつける生徒。
声を上げたのは予想外だった。
茅野「先生はちゃんとヒントをくれてたよ。」
茅野の言葉に、生徒達は徐々に納得の色を見せた。
ふぅ、やっと終わったか。
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黒宮京 - stormさん» お久しぶりです！コメントありがとうございます！3月10日…そろそろ本作品もクライマックスです…更新頑張らせていただきます！ (2022年3月11日 21時) (
レス) id: 987e5ca693 (このIDを非表示/違反報告)
storm - お久しぶりです！少し遅くなりましたが、更新再開すごく嬉しいです！今日は3月10日、3年A組の中での卒業式ということで、コメントさせていただきました！ (2022年3月10日 10時) (レス) @page41 id: 5bdda0872c (このIDを非表示/違反報告)
黒宮京 - 何故か79話で途中から文字の色がCSSによる灰色から黒色になっていますが、特に支障はありませんので、そのまま読んで頂ければと思います。 (2022年3月7日 21時) (レス) @page40 id: 6dd1fd09e7 (このIDを非表示/違反報告)
黒宮京 - 天さん» 夜分遅いですが返信させて頂きます！コメントして頂けてとても嬉しいです、とても励みになります！！更新頑張りますね！！ (2022年3月6日 0時) (レス) id: 6dd1fd09e7 (このIDを非表示/違反報告)
天 - コメント失礼します！少し前から見させていただいていて3-aの小説の中で1番好きです！更新お疲れ様です、大好きなので無理せずゆっくりでも更新していただければと思います。頑張ってください！ (2022年3月5日 20時) (レス) @page37 id: c953f35753 (このIDを非表示/違反報告)
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