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Aに対して
初めて特別な気持ちを持ったのは
Aとテテが別れた時
ずっと可愛いなとは思ってたけど
好きだとか付き合いたいとかは思わなくて
なんとなく、Aは強い子だって勝手に思ってて
でもあの時ボロボロになったAを見て
俺が守ってやりたい、支えてやりたい
初めてAを好きなんだって思った
けど、シウペンだって知ってたし
俺の事なんて眼中にないってわかってたから
その好きって気持ちも徐々に鎮火されて
ミンソギヒョンと付き合った時も
あーあ、とは思ったけどちゃんと祝福出来た
でも、俺の中で唯一消化しきれなかった気持ちは
ずーっとしこりみたいに残ってて
例えば告って振られるとかしてれば
そんなの残んなかったのかもしれないけど。
ミンソギヒョンのあの一言で
その気持ちはすぐにまた蘇ってきた
・ ・ ・
「俺にしなよ、ほら、俺優しいし」
A「知ってるよぉ〜っ…」
「俺が優しくするのはAだけ」
A「え？な、何…もうっ」
Aが少し顔を上げて
俺を上目遣いで見つめてきた
「ん？」
A「私、アイリンオンニみたいに料理上手じゃないよ」
「そんなの、俺が作ってやるよ」
A「掃除も、アイロンがけも出来ないよ」
「うん、それも俺がやってあげる」
A「私といても…全然満たされないよ」
「Aがいるだけで十分だよ」
俺がそう言うとまた顔を俺の胸に寄せて
A「私…ベクのペンになればよかった」
って小さく言った
「なってよ、ミンソギヒョンなんかやめて
俺の彼女になればいいじゃん」
俺がそう言うと、コクンと頷いて
A「ベク…いい匂いする」
「ははっ、練習してたから汗臭いかも」
A「んーん、安心する
ベクの匂い好き」
「……匂いだけ？」
Aがゆっくり顔を上げて熱っぽい目で見てきて
たまらずAの頬に手を添えれば
A「ベクが好き」
そう言って、目をつぶって
俺はAの柔らかい唇にキスをした
.
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作者名：nagisa
| 作成日時：2017年1月20日 18時
