不良時々極甘【橙】【stxxx】

▽ ページ17

ー昼

「ミズさんっ…ピアス開けたいんですっ…」

そう言った瞬間、ミズさんがお茶を吹く。

(ミ「ｺﾞﾎｯ...やめとけ」

「でも…どうしても…」

(ミ「まずは理由だけ聞こうか」

「…ジェルさんとオソロにしたいんですっ」

(ミ「…兄貴と揃うのか〜…親とか黙ってねぇんじゃねぇの?」

「うっ…でもっ…」

(ミ「俺はあんまりおすすめしないけど…開けるんなら開ける。開けないんなら開けない。どっち〜」

「…開けますっ」

ーﾏﾝｼｮｫﾝ

「ひぃっ…」

開けるとは言ったけどっ…怖いっ…

(ミ「自分でピアス選んできたんだろ、あとは開けるだけだから、暴れんな」

パチパチ(そう呼んでるみたい)を耳に当てられる。

「待ってっ…」

(ミ「やっぱやめるか〜?」

「いや…ここで負けたら駄目だもの…お願いしますっ…」

ドンと来いと言わんばかりに耳を向ける。

(ミ「いくぞ、?」

「やっぱ待ってぇぇぇ!!」

(ミ「落ち着けって、無理ならやらんくていいんよ」

でもでも……せっかく来てくれたミズさんに申し訳ないし…

「お願いします…」

(ミ「おけおけ」

「待っってえぇえっ!」

(ミ「ﾁｯ、もう強制!!」

鬼の目で迫ってくるミズさん。

怖い怖い…

「いやぁぁっ…」

その時、玄関から凄まじい音が聞こえた。

ﾊﾞﾀﾝｯ(セルフ効果音)

来たのは……ジェルさん。

「あ、ジェルさん…」

(ミ「あ、わっ…こんちわっす…」

ﾊﾟｷﾊﾟｷ…(セルフ効果音)

…やばいやばい…ジェルさん怒ってる…

(ジ「…」

右手出そうになってるってっ…

「ま、ま、待ってくださいっ…」

急いで止めようとすると、抱っこされる。

(ジ「…なにされた」

「あ、いや…ただピアス開けようとして…怖がって叫んでただけなんです…」

そう言うと、びっくりした顔をしながら、耳にキスしてくる。

「え、あ、ジェルさんっ…!?」

ミズさん思いっきり見てるよ、!?

(ジ「こんな綺麗な耳に穴なんて開けんといて…」

「ご、ご、ごめんなさいっ…」

(ミ「えっと点お取り込み中なので…帰りますねっ…!!」

ミズさんが逃げるように帰っていく。

テーブルに転がっているピアスを取ってくれる。

(ジ「…このピアス、?」

「はいっ…」

(ジ「ちょっと預からせてもらうな」

「あ、分かりました……?」

なんでだろう…?

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