蜂楽 廻の可愛がり日記。2

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『めぐ、おって！おって！』

「えぇ！さっきもおったよ！」

『もっかい！もっかい！』



…自分で折ったほうが綺麗に仕上がるのに、Aは自分では折らなかった。
いつもいつも俺にねだってたなー。


「出来た！」

『カエルだ〜』

「むかしよりは上手いっしょ？」



むかしと比べればだいぶマシにはなったけど、でもまだ全然雑で荒いカエルが出来た。



「次、何折る……って、寝てる…」


俺に折らせるとこも、先に飽きて寝るところも、むかしと変わらない




「できたー！！！
A！A！！できたよ…って、ねてる！！！

えぇー、せっかくAのためにサッカークマとハチもおったのにー…

なんでねるのーーー？！おきてーーー！！Aーーー！！できたよーー！！サッカークマとハチもあるんだよーーーーー！？」

『……ｽｰ…ｽｰ…』

「もぅ！！！」




あのときも、今みたいに寝て
揺すっても何しても起きなかったんだっけ…。

俺が折ったカエル握って、俺の膝を枕にして寝てるAの頬っぺたをつつきながら、むかしの事を思い出しながら、むかしと同じように"サッカークマ"とハチを折った。



「A〜、出来たよ〜」

『…むぐ……んー……ｽｰ…』

「にゃはは♪
やっぱ何しても起きないや」

『…ｽｰ……めぐぅ……折ってぇ……ｽｰ……めぐぅー……めぐぅ……』

「あいよ♪」




仕方ない。
夢でも俺にねだってる可愛い眠り姫が起きたときビックリするように、姫が好きなもの折ってよ♪



『めぐぅ…ｽｰ……』

「わかったよ♪」



可愛い可愛いお姫さまにキスして、また折りはじめた。


ラッコに星、猫にリンゴ、あとは何を折れば、このお姫さまは満足なのかなぁ？


「にゃはは♪
はやく起きてA、もういっぱい出来てるよ♪」



いつまでも俺だけのおねだり上手でいてね

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