蜂楽 廻の可愛がり日記。2

ぬいぐるみ ページ46

「Aちゃん、Aちゃん♪」

『…ん？なにかな？めぐるくん、めぐるくん』

「これなーんだっ！？」

『…わぁ！めぐぅ！！どこあったの？！クリア出来たの？！すごいね！！』

「高校の近くのゲーセン。
ドリブルしてたらたまたまゲーセンの方にボールが行っちゃってさ、そいつが目に入った♪
ゲームは簡単だったよ♪簡単すぎて普通にやってたら店員のおにーさんに褒められた！」


家に帰ってきてすぐAを呼んで、帰りにゲーセンで取った、Aがずっと目ぇつけてた猫のぬいぐるみを渡したらすっげー喜んでくれた♪
たしか、サーバル？だったっけ？の猫のぬいぐるみ。

見かけたとき、サーバルは珍しいってはしゃいでたけど、ゲームクリアしないと貰えない感じのやつで、Aじゃクリア出来なくて嘆いてたなぁ〜なんて思いつつ、これあげたら絶対いい顔するって思ってそっこうゲーセンの中に入った。
ゲームは的当てみたいなやつで、何をしてもいいからボールを的の真ん中に当てればいいってルールだったから、サッカーしてるみたいにやったら一発だった♪


『ふふ…♪』

「にゃはっ♪
てか、なんでその猫がそんないいの？ハチとは似てないじゃん？珍しいだけであんな欲しがることも今までなかったし？どして？」


俺の思った通り、すっげーいい顔する。
かぁわいい♪


『え、だって、すっごくめぐっぽい』

「にゃ？」

『この子、めぐにそっくりでかわいい♪
模様も、目も、スレンダーなのに手足がしっかりしてるとこもそっくり
めぐの分身みたい♪』

「なにそれ〜」


サーバルのぬいぐるみ抱きしめてニコニコしてるAを抱き寄せた。

かわいいは聞き捨てなんないけど、今日はなんかいいや。
キラキラしてる可愛い顔見れたし♪


『サーバルはお耳おっきいから耳がいいんだよ、そこもめぐと一緒』

「俺 耳いいかな？」

『いいんじゃないかな？だって、わたしが何言っても聞き逃さないもん』

「それはAだからじゃん」

『そっくりだよ』

「そうかな？まぁ、Aにとってそうなら何でもいいけど♪」

『ありがとうね、めぐぅ』

「どいたま〜♪」


サーバルのぬいぐるみ抱きしめながら俺のことも抱きしめてくれるA
ぬいぐるみのもふもふがちょっとくすぐったい♪


『このサーバル、めぐだと思ってかわいがるね』

「んー？俺はここにいるんだけど？それはどーなの？」

『めぐが学校でいないときだけ！』

「わぁ〜、俺今すっげー学校やめたい気分！！」

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