蜂楽 廻の可愛がり日記。2

匂い ページ44

『…めぐって、』

「んー？なになに？？」

『…いい匂いする』



Aがさっきからずーーっと俺の首元とか服とか、いろんなところに顔をこすりつけてる。
可愛いからほっといたら、いい匂いがするって言われた。


「そうかなー？
でも、同じ家に住んでるからぜーんぶAと同じなんだけどなぁ
まぁ、俺もAの匂いが自分の匂いと同じように思ったことはないから、わからなくないけどさ♪」

『同じの使ってるのに、全然違うの不思議…』

「そうだねぇ♪」

『めぐの匂い、すごく好き』

「やった♪
俺もAの匂い大好き♪」



もごもご喋りながら顔をこすりつけてくるから、俺もお返しにこすり返した。
Aは小さいから簡単に形勢逆転出来る♪
だって、片手で両手首掴めちゃうんだよ？
カンタン、カンタン♪


…やっぱりAと俺の匂いは全然違って、Aのほうが何倍もいい匂いがする。

スーってしてて、フワフワってしてて、すげーうまそうな匂い


『めぐ、くすぐったい…』

「知らなーいっ♪
うまそうな匂いさせてるAが悪いのです」

『めぐぅぅ』



くすぐったくてジタバタしてるAを無視して俺は俺の好きなようにAの匂いを嗅ぎまくった。
可愛い匂い…♪


『…っ、そこは、…だめ…』

「んー？嫌だよ
だって、ココがいちばん匂いがする場所って前 誰か言ってたもん」



耳の裏をスンスン嗅いでたらストップかけられたけど、無視無視♪

だって、耳の裏って最も匂いが強い場所だって聞いたし
大抵の人だとキツイんだろうけど、Aはどうだろ？


『…もぅっ！』

「あ！ちょっと！変な動きしないでよ！？
捻挫とかしたらどうすんの！」


手首掴んでんのに無理矢理動き出すから焦る
ドジでザコなんだからやめてよねぇ


『うぐ…っ…』

「にゃはは♪わかったわかった。
いーよ、おいで」


無理矢理動いて、案の定 態勢崩してコケかけたのが面白くて、今回は勝ちを譲ってあげた


『めぐの匂いだ…』

「にゃはは♪くすぐった…っ！！」

『めぐすきぃ』

「俺もA好き♪」



俺はしばらくAの好きなようにさせて、ときどきどさくさに紛れてAが恥ずかしがっちゃうようなとこ触ったらちょっと怒られた♪




『お触りダメ！』

「えぇー」



Aと過ごしてると幸せ過ぎて、早死するんじゃないかって思っちゃう。

こんなのが、ずっと続けばいいな

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