蜂楽 廻の可愛がり日記。2

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『ばいばいやだ』


嫌がってるけど、ちいさいAはどんどん薄くなっていく


『…しかたないね』


おっきいAは名残惜しそうに、でも仕方なさそうに苦笑いしながら薄くなっていく。


…Aの苦笑い、初めて見た。
こんな顔、する日が来るなんて…。



「バイバイは、嫌だな…」


楽しかった。
2人のAに会えて。


Aが離れていく…。
俺の傍から離れることなんてないって思ってたのに、離れていく。


それが、昔のAでも、未来のAでも、今の俺と一緒に生きてるAじゃないAでも、Aが俺から離れていくのは、嫌だ


『…めぐ、未来で待ってるからね』

『めぐぅ、めぐぅ、』


「…、そうだね、そうだよね。

うん！！待ってて！
ちいさいAも、いっぱい抱っこしたこと、忘れないでね」

『うん！』

『めぐぅ、』








2人のAはいなくなった。

…なんだろう？この気持ち。
言い表せない。何とも言えない変な気持ち…。



『…めぐ？』

「え？」



後ろから声がして、振り向いたらAがいた。
さっきまでいたAじゃない。
ちいさくもない、おっきくもない、今のA。


『なんか、すごい音したけど』

「え！？あ、何でもないよ！」

『…また泣き虫？』

「ちがうよ、」

『…？』



なんか、すごく安心した。

Aを見たとき。




「やっぱり」





やっぱり俺には、





「やっぱり俺、Aがいい！」

『…ん？』




俺には俺のAが合ってる

俺には俺のAがいる


俺と一緒に生きてるAがいい！



『…へんなの』

「いいんだよ、Aがいてくれれば♪」

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