蜂楽 廻の可愛がり日記。2

でっかいのとちっさいの ページ41

「じゃ、行ってくるね！
イイ子にして待っててね♪」

『うん』

「寒いから、温かくしててね」

『うん』

「ハチミツばっか飲み食いしてちゃダメだよ？」

『…、うん』

「ダ・メ・だ・よ！！」

『わかったよ…』

「じゃあ、行ってきます！」



−−−−−−−−−−−−−−−−


「…って、さっきまでしてたと思うだけど……
コレ、どういう状況？」


ついさっきお見送りしてくれたAと話して家を出たばっかなんだけど、


『めぐ！』

『めぐぅ、ちっさい…高校生のときのめぐだ』


「ちいさいAと、ちょっとおっきくなったA…。」


2人のAが目の前にいる。

おっきいAは、俺のこと高校生のときのって言ってたから、今の俺より年上なのかな？
ちいさいAは、たぶん5、6歳くらいのときのAだ。
まだ髪が短くて、髪染めてないときのA。懐かしいなぁ♪


『めぐ！めぐ！…でもめぐおっきい。へんなの。』

「ん〜？そりゃ、ちいさいAが知ってる俺じゃあないからねぇ♪」


ちいさいAを抱っこしながら言った。

何だかよくわかんないけど、Aがいっぱいいるこの状況、楽しまなきゃ損だよね！


『ちがうの？でもめぐとおなじにおいする』

「ちゃんと俺だよ、A、正解！
でも、今の俺はAが知ってる俺よりちょっと成長した未来の俺！不思議でしょ♪」

『…わかんない』

「にゃはは♪だよね、知ってた！
…で、そっちのAは俺より年上のA、で 合ってる？」

『合ってるよ
ちびめぐ！ちびめぐぅ！』


おっきいAが興奮気味に駆け寄ってきた。
今よりちょっとだけおっきい、ちょっとだけ大人びたA。
でも、いくつになっても可愛いのは変わらないんだ♪


ちいさいAはずーっと俺に抱っこされながら、今の俺を頬っぺたつついたりしながら不思議そうに見てる
おっきいAはずーっと俺にくっついて、背伸びしながら俺の頭撫でてみたり、お姉さんぶってる


……未来の俺たち、どうなってるんだろう？
まだ、仲良く入れてるかな？


「ねぇ、未来の俺たちって…」

『今でも仲良しだよ。
だって、１ヶ月前 赤ちゃん産まれたもん』

「えぇーーっ！？」

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