蜂楽 廻の可愛がり日記。2

Meguru's Kitchen. ページ35

『…けほ…っ、』

「A、大丈夫？寒くない？どこか痛いとこない？」

『……ない』



Aが風邪をひいた。
優もいないし、俺がいろいろしてあげなきゃ♪


「あ、もうお昼だね
俺、Aでも食べれそうなの作ってくるよ！」

『……え、いいよ、めぐつくれないでしょ？』

「だから、ちょっと待っててね！
あ、でも近くにいなきゃ心配…A、ソファに移ろう！
毛布とアイス枕とクッション持っていけばAも安心でしょ？」

『……きいて』



Aが何か言ってたけど、後で聞くことにして、Aと毛布たちを持ってリビングに行った。


「Aは寝てていいからね
出来たら起こしてあげるから♪」


いつもAにはいろいろしてもらってるから、そのぶん、今日は俺がAにしてあげなくちゃ♪


「よぉし！」


『……めぐ、けがしないようにね』

「大丈夫大丈夫！俺、こう見えて器用だし♪」

『……こう見えて不器用の間違いじゃないの…？』

「おかゆ作るぞー！」



−−−−−−−−−−−−


……なんか、すごい物が落ちる音がする。

めぐ、ちゃんと出来てるかな？
ケガとかしてないかな？
おかゆ作るって言ってたけど、お米がどこにあるかすらわかってないだろうに、大丈夫かな？
そもそも作り方知ってる？


『……気になって寝れないや』


ﾄﾝﾄﾝ


あ、なんか切ってる。
ちゃんと切れてるかな？間違えて指切ったりしないでよ……？



「あぁ！！！こぼしちゃった！」

『……めぐぅ』


台所でいろいろしてるめぐに、わたしの声が聞こえるはずもなく、ドンガラガッシャーンって、定番の音が聞こえた。
あ、今お皿割れたね……？
めぐ、危ないから軍手かなんかつけてから片してよ？
不安だよぉ…



「あ、イイ感じ！！」

『……くんくん……ふむ、たしかに、美味しそうな匂い……』

「でも、これじゃ無味だなぁ
なんかないかなー？」


めぐが棚ゴソゴソしてる……
いろいろ危なっかしいよ



「できたーーー！

A、できたよ！起きて！

じゃーんっ
めぐる特製、スーパースペシャルおかゆ！」

『わぁ…おいしそう』

「しょ？」


あんな物騒な音たててたのに、綺麗に仕上がってる。
お野菜もちゃんと火が通ってるし、食べやすいサイズにカットできてる…


「あーん」

『あー…ん、…っ、おいしい』

「いぇーいっ！
これ食べて、はやく元気になってね！」

『うん、ありがとう』

「どーいたしましてっ♪」



めぐの特製おかゆ、おいしい…♪

ToLOVEりたい→←まっしろとむらさきのおにいさん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す