蜂楽 廻の可愛がり日記。2

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「ツリーといえば、おほしさま！」

『うー？』

「これだよ、これを、てっぺんにかざるんだ♪」

『わー！』

「できた！！」


色とりどりの飾りが、ぎこちなく散りばめられて完成した松ぼっくりツリー。

2人はそれを楽しそうに、嬉しそうに眺める。


『あぐ！あぐ！』

「あ、Aもできたの！
おぉーー！すごいすごい！！かわいい！」


Aの松ぼっくりは全体がボンドでベタベタになっているだけのものだったが、それでも廻には可愛らしく映った。


「あ、できた？
わぁ！上手に出来たね！2人とも！」

『あーう！』

「でしょ！てがベトベトだけど、あれもこれもつかったんだよ！」


−−−−−−−−−−−−−



「……なつかしー」


ずいぶん昔の夢を見た。
松ぼっくりでツリーを作った日の夢。


「…Aのツリーはただボンド塗りたくっただけだったけどねぇ♪」

『…ぅ……』


Aが作った松ぼっくりツリー、思い出したら面白くて
まだ寝てるAの頬っぺたをつついてからかった。


『……めぐぅ…まつぼっくり……』

「え…？…まさか同じ夢みてる？？」

『……まつぼっくりなんかたべれないよ……』

「はぁ…？」


全然同じ夢なんて見てなかったし、なんなら変な夢見てて変な声でた。

なに、松ぼっくり食べるって。


『……うー……』

「にゃはは♪
Aって面白ぇやつ♪」



…また、あの公園行って探してみようかな？松ぼっくり。
そんで、また作ってみるのも楽しそう♪






『……めぐ、たべれないってばぁ…』

「松ぼっくりなんて食べないよ〜♪」


変な夢見ながら寝てるAの頬っぺたをつついて、またからかった。


あーあ、はやくA起きないかなー♪

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