松ぼっくり ページ30
『あぐ、こぉわに?』
「えー?…あ!まつぼっくり!まつぼっくりだよ!ママがおしえてくれた!」
『あ…うり?』
「まつぼっくりだよ!」
『あっうり!』
寒い時期、まだまだ小さい廻とAの2人は公園で松ぼっくりを見つけた。
Aはまだ"松ぼっくり"が言えないほど幼かった。
「いっぱいおちてるね〜」
『おーち、あてく』
「もってかえるの?こんなたくさん、もってかえれるかな?」
『あてく!あてく!』
「わぁ!わかった!わかったよ!もってかえろ!」
まだまだ上手く喋ることが出来ないAの言葉も、廻だけはきちんと理解出来た。
持って帰ろうと駄々をこねるAの勢いに負けて、廻は服のポケットに入るだけ詰めて、手には片手で持てるだけ持った。
『あてこ!あてこ!』
「うん!Aも、これとこれだけもって!」
廻はAの服のポケットに1つ、Aの片手に1つ、松ぼっくりを持たせた。
「よし、これでいいや!」
『あう!あう!』
「じゃ、て、つないでかえろ!」
もう片方の手をあけているのは、手を繋いで帰るため。
『うん!』
「かえったら、このまつぼっくりであそぼっか!」
『あぶ!あぶ!』
2人は仲良く家に帰った。
「ママ、これであそびたいんだけど、どうやってあそぼう?」
「ん?松ぼっくり?んー…そうだなぁ、あ!もう12月だし、ツリー作ってみる?」
「ツリー?ツリーって、きのやつだよね?これまつぼっくりだよ?」
『う?』
「うん。でもね、松ぼっくりでも作れるんだよ
飾り付けて、キラキラにしようね!」
「へぇ〜!」
家に帰ってからは、廻の母である優に、松ぼっくりの遊び方を聞いてはしゃいでいた。
優はさっそく、飾り付けに使えそうなものを集めて、それらを机に並べた。
それを見た廻とAは楽しそうに目を輝かせ、持って帰ってきた松ぼっくりを机に1つずつ置いていった。
「あっはは!2人とも、こんなに拾ってきたの?」
『うー!』
「うん!でもね、Aがぜんぶっていったんだけど、ぜんぶはむりだったんだ」
『あうー!』
「そっか、でもこんだけいっぱいあったら、いっぱい作れるね!」
「いっぱいつくる!」
『わう!』
「A、つくろ!」
『つくう!つくう!』
廻とAはボンドで手をベトベトにしながら、あぁでもない、こうでもない、こうしよう、あぁしよう、これがいい、こうがいいと真剣な顔で、楽しそうに、仲良く作り始めた。
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どやちゃん(プロフ) - ちゃむさん» 大丈夫だよ!あぁ、あるよね、それ!!春とか夏とかよくなる。。困るよね…。うん!大丈夫だよ! (7時間前) (レス) id: 0afb27dd87 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ - どやちゃんさん» ほんっっとにごめん、最近スマホ壊れかけてるんだよね。なんかラグいしすぐ熱くなるし、あとすぐ勝手に再起動する。だから文字打った後に急に再起動したりしてて…ほんとにごめん…。そう!?どやちゃんがそう言ってくれるならちょっと安心かも! (5月9日 23時) (レス) id: b02cacdca3 (このIDを非表示/違反報告)
どやちゃん(プロフ) - ちゃむさん» そうだねぇ、正月、ゴールデンウィークあるあるだね!そうなの?きっとみんな本心ではちゃんと評価してくれてるよ!わたしと!!結婚!!!(笑)野生児って、、それはひどいね! (5月6日 14時) (レス) id: 0afb27dd87 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ - どやちゃんさん» そう、GWあるある…正月も似たようなもんだよね(笑)…そうやって私の事言ってくれるのはどやちゃんだけだよ!!もう私どやちゃんと結婚する!!私の周りは私の事「犯罪者予備軍」やら「野生児」って罵ってくる奴しかいないし!野生児が一番傷付くんだよ!? (5月5日 23時) (レス) id: b02cacdca3 (このIDを非表示/違反報告)
どやちゃん(プロフ) - ちゃむさん» おぉーゴールデンウィークあるある!!めぐるなら出来そうよね(笑)うそ!?こんな話してて楽しいのに!!男どもわかってない!!!これから一気にくるかもだね! (5月5日 20時) (レス) id: 0afb27dd87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どやちゃん | 作成日時:2023年10月22日 12時