蜂楽 廻の可愛がり日記。2

いじめたくなる表情 ページ19

『わぁ〜…やっぱり、めぐやわらかいねぇ〜』

「そう？普通じゃない？」

『ううん。わたしはこんなにぐにゃぐにゃ出来ないもん』

「ぐにゃぐにゃって…もっと綺麗な言い方してよー？」

『んー…伸び伸びしてて、自由自在。猫ちゃんみたいに水みたい…とか？』

「うん。伸び伸びしてて自由自在って言い方はよかったかな」

『やったー』


Aが急に、"めぐの体はどこまで出来るかなぁ〜？"って言い出したことがはじまりだった。

どうせまた、テレビか何かに影響されたんだろうなって、好きにさせてたら、ぐにゃぐにゃなんて言い出すから、ちょっと訂正してもらった。


「ねぇ、何に影響されたかは知らないけど、Aにもやっていい？」

『え…』

「Aはどんだけ柔らかいのかな〜？」


Aは身体が硬いのは知ってるし、硬いから嫌がるのも知ってる。
だからあえて言ってみた♪


「俺の身体いろいろいじってるの見てたら楽しそうだったからさ、俺もやってみたいなぁって♪」


脚を首にかけたり、思っきり腕と腕ひっぱってプロレスはじめんのかと思うくらいいろいろいじってくれちゃったし、Aってば身体の動かし方がヘタだからときたま痛かったし？


『い、いやいや、わたしにそんなことしたってつまんないよ！！』

「え？Aってだけで何でも面白くなるけど？」

『だめ！絶対だめ！！』

「んー？Aは楽しいこと独り占めするの？何でも分けっこって言ったのに？」


俺ってずるいなって思うときがある。
こんなこと言ったらAが困ることも断れないことも知ってて言うとかさ。


『う……っ。…わかったよ』

「やった♪」

『…じゃあ、』

「よし♪」

『……ぐぇぇ』

「え、もう？まだいけるっしょ」

『…ムリ！ムリ！！』


Aに前屈させてみようと思って、Aを立たせて前かがみにさせて、ちょっと背中押しただけでAからギブアップが出た。


「どんだけ硬いの…。」


Aが硬すぎてビビったけど、Aの反応面白いし、このまま続けてみよ♪


『……痛いぃぃ…もうむりだってばぁぁ……っ』

「にゃははっ♪じゃあ、今度はAが俺にやったあのプロレス技してみる？」

『なにそれ？やってないよ？プロレス技なんて…。ていうか、やだよ！！』


まぁ、Aにプロレス技なんかしたら、泣き出すだろうからしないけどね

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