蜂楽 廻の可愛がり日記。2

アルコール注意 ページ18

『めぐ♡めぐ♡』

「どうしたのー？今日はやけにくっつき虫じゃん♪」

『めぐ♡♡』

「…すっごい可愛いけど、なんか変じゃない？
顔赤いし眼も虚ろ…
でも風邪ひいてるとか熱があるテンションじゃない…。
んーー？」



Aが変だ。
いつもより顔が赤いし眼も焦点が合わない虚ろな感じだし。でもテンションはAにしては異様なほど高いしベタベタくっついてくるし
今も俺の膝の上に座ってずーーっと俺の首元とかあっちこっちに擦り寄って匂い嗅いだり舐めたりしてる。

…こんなことされると、かなりヤバい。



「…ストップストップ！！」

『え…？』

「…ダメだよ。
そんなことしてたら、俺がオオカミさんになって、Aのこと喰っちゃうよ？」

『おおかみさん、おおかみさん♡
めぐのおおかみさん♡』

「……ダメだこりゃ」


どうしたんだろう？なんか変なもの食べた？
いや、そんなのなかったはず。


『ねぇねぇ、めぐもいっしょにたべよ♡』

「え？何持ってるの？」

『これ♡』


Aが持ってたのは、優が仕事先でもらったちょっと高そうなチョコだった。

…あれ？これさ……


「ちょっと見せて」


…やっぱり。


「A、これお酒入ってるやつだよ
優が俺らに食べていいって言ったやつとはちがうやつだ」

『ん？』


Aが持ってきたのはアルコール入りのチョコ。
箱の中を見たら一つなくなってた。
優がこっちは酒が入ってるからダメって言われてたやつ、A、間違えて食べちゃったんだ！


「だから酔っておかしかったんだ…。
ダメだよ、こっちは」

『あ！めぐ！』


アルコール入りチョコは取り上げて、Aには普通のチョコを渡した。


「俺らが食べれるのはこっち」

『あ！やだぁ！』

「酔っぱらいはおだまり〜♪」


駄々をこねた酔っぱらいの口に普通のチョコをほいっと入れた。


『あう…。いつものとちがう…。』

「食べちゃダメって言われてたの食べた罰だよ♪」


いつも口移しで食べさせるから、いつもの食べさせ方とちがうって文句を言ったA。
これは、間違えたとはいえ食べちゃダメって言われてたやつ食べて酔っぱらったAへの罰♪


「いつものがいいなら、何て言うの？」

『あう…。ごめんなさい…もうたべません…』

「うん！イイ子イイ子♪」


ちゃんと言えたご褒美に、Aにいつものやり方でチョコをあげた。


『ん…♡』

「…はぁ。どう？」

『すきぃ♡』

「でしょ？
もう間違えちゃダメだよ」

『うん』

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