まだ寝ぼけてるの…？ ページ39
『起きて、起きて、』
「…ん、あ…僕、寝てたんだ…ふふ、Aちゃぁん…」
『わぁ…！』
事務所で珍しく寝っ転がって寝てるいずくくんを起こしたら、寝ぼけたいずくくんに抱き寄せられた。
「…そうだよねぇ、Aちゃんの個性が暴走して、雄英入学前、オールマイトと特訓してるときに僕を転送しちゃって、また会えたんだよね…」
『…え？』
「…せっかく会えたのに保護されちゃうし、その保護した相手がグラントリノで、インターンのときまた会えたんだよねぇ…」
いずくくん、むかしのこと、思い出してるんだ。
ある日、高熱を出したせいで個性が暴走して、いずくくんを転送してしまったことがある。
そのとき何でいずくくんを転送したのか、それはわたしがいちばん会いたい人だったから。会いたくて仕方ない人だったから。
でも家庭環境が悪くて、ここにいちゃいけないと、オールマイトに言われて、オールマイトの知り合いのグラントリノに保護手続をしてもらった。
"まぁ、テキトーにじいじとでも呼べ"って言われて、わたしと"じいじ"との奇妙な生活がはじまって、雄英の体育祭、じいじとテレビで見てたら、いずくくんがインターンで来て、また会えた。
「…その後もいろいろありすぎたよねぇ」
『……、…ぁ』
「やっと、こうして抱きしめれて、こうして触れて…」
『…ちょっと……ん…』
「…ん、」
『…んぅ、…っ』
寝転がってるいずくくんの上にのせられて、キスされたと思ったら、キスしながらコスチュームのスカートたくし上げられて太ももをゆっくり撫でられる。
…せめてスカートたくしあげるのはやめて欲しくて、やめてって言おうにも、いずくくんのキスは毎回深くて、舌絡め取られちゃってるから喋れない…。
「…はぁっ
Aちゃん…」
『…ぁ、ダメだよ、まだ寝ぼけてるの…？』
「…ううん、寝ぼけてないよ」
『…寝ぼけてる。…あ、ダメってば…っ』
「…あはっ、今日はこの下着なんだ…
白地にモスグリーンのレースのやつ、可愛い…」
太もも撫でてたいずくくんの手がパンツの中に入ってきて、わたしを抱きしめて離さなかったもう片方の手はコスチュームのリボンをほどいてブラウスのボタンもはずしてた。
ダメだよ…、ここ事務所なのに…
『…ん、だめ…っ、だれかきたら、どうするの…？』
「んー…？Aちゃんが声、我慢してくれたら大丈夫だよ…？…ふふっ」
『…っ、いずくくん…っ』
「…好きだよAちゃん、大好き」
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作者名：どやちゃん | 作成日時：2024年2月11日 21時
