今日からプロヒーローに飼われます。 (ページ26)

今日:157 hit、昨日:204 hit、合計:15,985 hit

神様、仏様、いずく様、デク様ページ26

『…、こんな格好…、もし効果なかったらどうしよう…』

今日は会議とかで、いずくくんはわたしを帰すために一旦家まで一緒に帰ったけど、また事務所に戻った。
だから、いわゆるセクシーランジェリーを着てみた。
いずくくんが帰ってきたとき、見せるために…。

…いずくくんのことだから、優しい言葉はかけてくれるけど、わたしが求めてるのはそういうのじゃない。
かと言って、面と向かってキス以上のことしてください、なんて恥ずかしくて言えない…。

『…いずくくんとそういうことしたくて、こんな下着こっそり買ってたとか、引かれちゃうかな…？
…しかも、いずくくんからもらってるお小遣いで…。』

いや、引きはしないだろうけど、"そういう事されるの、僕はあんまり好きじゃない"とか"無駄遣いはダメだよ"とか、言われたらどうしよう…
いずくくんって意外とはっきりものを言うからなぁ…

不安でいっぱいになりながら、目の前の姿見に写る自分を見た。

『…でも、この下着、可愛い…』

一応、いろいろ調べて、評価が高かったものを選んだ
黒の、レースで出来た、よく見れば透け透けのやつ…。
いずくくんも、可愛いって、思ってくれるかな…？
手を出したいって、ちゃんと思ってくれるかな？

……傷もアザも、すっかり消えて、ストレスで傷んだ髪も元に戻って、ずいぶんと綺麗になったなぁ…
ヘアオイル塗りたくらなくても、お化粧で隠さなくても、大丈夫なくらい回復してる。
回復してるどころか、過去一コンディションがいい。

『神様、仏様、いずく様、デク様って感じだ…』

もし、上手くいったとしていずくくんはどんな風になるんだろう？
豹変して、横暴になったりするのかな？
それとも、普段と変わらず、優しいかな？
いずくくんって、そもそもそういうの、興味あるのかな？
一人でしたり…とか、あるのかな？

まったく想像できないな…。

『…いず』

「ただいまぁ〜」

『あわぁあ…っ！！』

「Aちゃん！？大丈夫？！」

急にいずくくんが帰って来たことに驚いて、大声をあげてしまったから、いずくくんも驚いて、わたしがいる寝室まで来てしまった。

『…だ、大丈夫』

いずくくんの足音が聞こえて、急いでとりあえずと思って上に一枚着たけど、それはいずくくんが朝脱ぎ散らかしたTシャツだったから、なんとなく恥ずかしくて、クローゼットの中に隠れたけど、

ど、どうしよう…出づらい…。