今日からプロヒーローに飼われます。 (ページ18)

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サイドキックページ18

今日のインターンは、いずくくんとじゃなくて、他の人と一緒だった。
いずくくんと一緒じゃないの、はじめてだったから、いつも以上に疲れちゃったな…。

帰りはいつもいずくくんと一緒だから、いずくくんが事務所に帰ってくるまで事務所で待ってることにした。

「シロネコちゃん、帰らないの？」

『あ、いず…でくくんと、帰るので…待ってます…』

いずくくんの先輩のサイドキックの人が、話しかけてきた。
わたしを見かけると、いつも話しかけてくれる、優しいお姉さん

「そうなの？じゃあ、私とちょっとお話しない？」

『…あ、…はい』

慣れてない人とお喋りするの、まだ苦手だけど、こういうのも、直していかなきゃ…。
いつもいつも、いずくくんに頼ってちゃダメだ。

「シロネコちゃんってプロヒーロー免許取るためにインターンしてるって聞いたけど、どうして免許取ろうと思ったの？」

『……えっと…』

答えていいのか悪いのか、早速わからない。
いずくくんからは特に何も言われてないし、言っちゃいけないってことないんだろうけど、わたしの場合、特殊だし、判断が難しい…。

「あ！もしかして、デクのサイドキックになりたくて！…とか？！」

『…サイドキック、ってなんですか…？』

そういえば、サイドキックってよく聞くけど、サイドキックがどんなものなのか、よく知らない…。

「サイドキックっていうのは、相棒のことよ。
んー…そうねぇ、簡単に言うとサポートをするの。
相棒のヒーローがスムーズに活動出来るように、いち早く書類をまとめて見せたり、現場までの移動を手伝ったり、一緒に戦ったり、…社長秘書のようなものかしら
いいじゃない、幼馴染みでサイドキック！
唯一無二の関係って感じでなんか憧れちゃうわ」

…大変そう。
でも、ずっと一緒にいれるなら、いいな…

「シロネコちゃんとデクって既にいい関係築けてるし、最近はコンビネーションも輝かしいし、デクに関しては、シロネコちゃんがインターンに来てから活動の成功率も上がってるし伸びがいいの。だから相性バッチリだと思うけど？」

『…相性、バッチリ…』

「えぇ。シロネコちゃんとデクって、まさにアタッカーとサポーターなのよ」

……サイドキック、か…。
考えたことなかったな…。

…あ、いずくくん帰ってくる。

わたしはお姉さんを放ったらかしにしてドアを開けた。

『おかえり』

「ただいま」

いずくくんのサイドキック…
ちょっと、楽しそう…