クソナード日和 ページ17
「ねぇ、かっちゃん」
「ンだよ」
「Aちゃんって、社会復帰必要かな？」
「はァ？」
Aちゃんのインターンも順調で、今日は珍しく別々の現場になった。
そして、僕はかっちゃんと現場が同じになったので、Aちゃんのことを話した。
「テメェが条件付きで断ったンだろうが」
「だってAちゃんを僕以外が面倒見るなんて嫌だし」
「言った以上は責任取れや」
僕は最近、Aちゃんが本当に社会復帰が必要なのか疑問に思いはじめた。
日を追う事に可愛いが増すAちゃん。
僕が一生責任とってあげるんだから、社会復帰とか必要なくない？
社会的信用とか安全性とかどうでもよくない？
「ねぇ、かっちゃん」
「っせェな」
「可愛いAちゃんを世間に晒してファンでも出来たらどうするの？
物分りのいいファンならまだしもねちっこいファンだったらどうするの？
Aちゃんはメンタルザコだから絶対断ったり出来ない。
押しの強い奴が相手だった場合、好き勝手されかねないんだ
もちろん、そんなこと絶対させないけど、少しでも可能性があるなら排除しておきたくない？」
「知るか！！ンなもん！！！テメェが決めたンだろうが！！！」
「そもそもあんな可愛い格好で……いや、Aちゃんに可愛くない格好なんてない。
Aちゃんは僕のことが大好きだから、他の奴に尻尾振ることはないだろうけどさ」
「惚気に来たんかテメェは」
「お。緑谷に爆豪」
「轟君！久しぶりだね！」
僕がAちゃんについてブツブツ言ってたら轟君が来た。
このメンツで同じ現場とか、インターン以来だ
「ここに来る途中、見覚えのある奴を見かけたんだが、もしかして転璃か？」
そう言って轟君から渡されたスマホの画面を見ると、Aちゃんが写っていた。
「Aちゃんだ！」
「やっぱそうか。アイツ、ヒーロー活動してたんだな」
「今はヒーロー免許取るためにクソデクんとこでインターン中なんだとよ」
「そうか。 頑張ってんだな、転璃も。」
「うん。
かっちゃんも轟君も、もし会うことがあったら仲良くしてあげてね」
「ああ。」
「それでね、Aちゃんのことなんだけど…
あ、轟君も聞いてよ」
「まだあンのかよ」
「仲良くやってるみてぇでよかった」
「仲良くの範疇超えてンだろうが！！」
Aちゃんのことを話せば、轟君は真面目に答えてくれたけど、かっちゃんにはクソナードと罵られた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 118人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：どやちゃん | 作成日時：2024年2月11日 21時
