今日からプロヒーローに飼われます。 (ページ13)

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大好きページ13

…いずくくんが、わたしが眠ってた3日間でいろんな事をしてくれて解決してくれて、わたしの今後についても一生懸命になってくれてるのがわかった。
…いずくくんの行動力にはいつも驚かされるけど

『……仮免許、持ってない。
免許ないと、個性の自由使用は認められてないんだったよね…？』

…たしか、そうだったはず。
わたしはヒーローにも、個性にも、あまりいいイメージがない。興味もない。
嫌いなわけじゃないけど、
ヒーローに、夢を見たこともあったけど、
それでも、あまりいいイメージがない。

だけど、いずくくんの気持ちに応えたい…。
いずくくんがわたしに費やしてくれた全てに応えたい…。

でも、わたしが応えていいのかな？って、ちょっと思っちゃう。
関わらないようにしてたくせに、恋人になって、一緒に暮らして、今さら何をって感じだけど、でも、ちょっと思っちゃう。

「あるよ！Aちゃんの仮免！
実はね、Aちゃんが雄英を辞めたあと、相澤先生から受け取ってたんだ
いつか、渡そうと思ってずっと僕が持ってた」

『…なんで？試験、受けてないのに…』

「あのとき、市民が雄英に避難するのに、Aちゃんが一躍買ってくれたおかげで全員、無事避難出来たってことで根津校長が直々に合格にしてくれたらしくて」

根津校長…。
懐かしい…。
よく、ブラッシングして欲しいって頼まれて、いずくくんとかつきくんがオールマイトとワン・フォー・オールやオール･フォー･ワンの話をするとき、わたしもついて行って校長の毛並みのお手入れしてたっけ…。

「だから、大丈夫！
ヒーローコスチュームも、僕が持ってるから安心して！
Aちゃんはいつでもインターン受けれる状態だから！」

…仮免許は、わかるけど、

『…なんでいずくくんがわたしのコスチューム持ってるの…？』

「え！？あ！へ、変な理由はないよ！？
ただ、皆がどうしようか迷ってたから、じゃあ僕がってなっただけで！！」

『…ふふっ、そ、そんな、あわてなくていいのに…っふふっ』

予想以上の慌てように思わず笑ってしまった

…大好き、大好き…
いずくくん、大好き大好き

ずっと、いずくくんのことばっかり考えてたんだよ
いずくくんのこと考えてるときがいちばん楽しかったんだよ
いずくくんの好物のカツ丼だけは上手に作れるようにいっぱい練習したの
いずくくんが出てるテレビも雑誌も、いつも見てた
大好きだよ、いずくくん

……なんて、重すぎて言えないけど。