蜂楽 廻の可愛がり日記。

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ポテチが置いてある場所は下の方で、しゃがんでたらAが頭を撫でてきた。
しゃがんでても背丈は変わりがないけど、立ってるAの方がちょっと高くて、Aはなんかご満悦だった

俺より高いAとか、はじめてだ
何してても俺の方が高いから。


『めぐ、ちっさい』

「今だけだよー♪」


こういうのも、なんかレアでいいなぁ

俺が今、立ち上がったら、Aはきっと ガーンッ って音付きそうな勢いで落ち込むんだろうなぁ♪


『めぐ、いい子いい子』

「にゃは♪Aおねーちゃんっ♪」


今日は特別にちょっとだけ乗っかってあげよう
ずっと遊んでくれたお礼に♪


『ふふふ、めぐいい子』


調子乗ってんの可愛い〜♪
でも、そろそろおしまいだよ


「ところでAちゃん、Aちゃんは何にも買わなくていいの？俺もうレジ行くよ？」

『あ…待って！』


さっきまで頭撫で回してお姉さんしてたのに、あっという間に化けの皮がはげていつものAが顔を出した


「あ、でもAはおねーちゃんだから、お菓子なんてもう卒業したよね？」

『え…！？
してない！おねーちゃんじゃない！！めぐぅ〜！！！』

「にゃはは♪
ほら、はやく選んでおいで」


困ったらすぐ俺の名前を出すけど、Aをいつも困らせてるのは俺なんだけどなぁ
ってときどき言いたくなるくらいAはとにかく俺を呼ぶ。
ポンコツでヘタレで可愛い♪
つくづくAは俺に火をつけるのが得意みたい♪


Aもお菓子選び終えて、レジ済ませてコンビニを出たら、もう外は暗かった。


「A、手ぇつなご♪」

『ててつなぐ』

「帰ったらお菓子パーティだー！」

『おかし！おかし！』


今日は月が綺麗な夜で、月が俺たちを照らしてくれた。

月が綺麗…、誰かが告白の言葉として使った言葉だ。
でもその意味が思い出せない。


『めぐ、月が追っかけてくる』

「うん、俺たちを照らしてくれてるね」

『すとーかーじゃない？』

「ちがうちがう！」

『なんだ、』


月をストーカーって、ほんと、ときどきとんでもないくらいバカ♪

…あ、思い出した。
あの言葉の意味


「ねぇ、月が綺麗だね」

『え…？……あ、
あなたと一緒に見る月だから』

「にゃはは♪」

『よく知ってたね』

「まぁね♪」



月が綺麗の意味は、あなたを愛しています

あなたと一緒に見る月だからの意味は、その愛はあなたあってもの


何故かこの話だけ、頭に残ってた。

…今日のために、俺は覚えてたのかな…？

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