蜂楽 廻の可愛がり日記。

無自覚デート ページ32

「イルカっていいよね♪」

『バブルリングかわいい…』

「小さい頃されたことあったよね、それ」

『うん。かわいかった』


Aが送ってくれたイルカの写真見ながら
Aとイルカの話してたら水族館行きたくなってきた。

イルカは昔から好きだった。
水族館のイルカは檻の中でしか泳げないけど、それでも自由に泳いでて、いいなぁって思ってずっと好き。


「あ、そーだ
A、水族館行こ♪」

『…いまから？』

「うん！時間もまだあるし、行こ！」


思い立ったが吉日ってね♪


『うん！』


俺が突拍子もなく好奇心のままに、好きなように予定を決めても、嫌な顔ひとつしないAはほんとにいい子だよね

Aがいつでも言い出しやすい温度でいてくれて、嫌な顔せず受け入れてくれるから、俺も顔色うかがったりせずに気軽にこうしたいとかあぁしたいとか言えるんだって毎回思う。



「あ、水族館って何かいるっけ？持っていくもの」


スマホは最悪忘れてもいいけど、忘れちゃシャレんなんないものって何かあったっけ……？



『お財布。…と、学生証』

「学生証？」

『学生割り引き効くよ』

「おぉー！おトクに楽しめる！最高♪」



よし、準備完了！


「じゃあ、レッツゴー！」

『ごー！』




Aと水族館とか何年ぶりだろ？
10年、11年ぶりくらいかな？

ワクワクしてきた！




「楽しみだなぁ♪」

『イルカ、ラッコ、アシカ、ペンギン、ナンヨウハギ…』

「ぜーんぶ回ろうね！」

『うん』

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