蜂楽 廻の可愛がり日記。

吸血鬼したい年頃 ページ25

『……いたっ』

「…ん。」

『…なんで急に噛むの？』

「ごめんごめん。吸血鬼の気分を味わってみたくて」

『吸血鬼？』

「うん。マンガとかにでてくるっしょ？血ぃ吸うやつ！あーいうのってどんな気分なんだろうって思ってさ」


吸血鬼は首筋とかよく噛んでるから、俺もAの首筋に歯を立てて噛み付いた

噛み心地は最高によかったけど、俺が噛んでも血は出ないから、やっぱ吸血鬼の気分を味わうってムリなのかな？


『血が美味しいって言う変なやつだよね？』

「うん。"吸血鬼"って名前してるくらいだからね、吸血鬼にとって血は俺らでいう米みたいなもんなんじゃない？」

『血が美味しいなんて……。
血って意外とあぶないのに』

「でも、Aの血なら吸ってみたいな♪きっと美味しいよ」


血が出るくらい歯立てたら、A絶対大泣きしちゃうね。
痛がりだもん。
それも可愛いからしてみたいけど、痛がってるのは嫌。
なんか矛盾してるけど、ホントの気持ちだし、仕方ないよね…？


『あぶないからだめ！』

「にゃは♪」


真面目ちゃんだなー。
でも、AB型は特殊な人以外になら誰にでも輸血出来るって前テレビでやってたな…
ってことは、Aは俺の血を吸っても問題はないんだ。
……とか言ったらまただめ！って怒られるかな？
Aが怒っても可愛いだけだけど。


「……」

『…いたっ』

「…にゃは♪歯形ついた！」

『……遊んでるでしょ』

「だって、Aの肌もちもちでやわらかくて噛み心地最高だもん。
それに俺、今は吸血鬼したい年頃だからさ♪」

『……なにそれ』



癖になりそう…。
あと、やっぱり血が出るまで噛みつきたい。

歯形が残るくらい強く噛んで
やわらかい肌破って
血が出るまで…

そんなことしたらAが泣く。
わかってるけど、やってみたい気持ちは抑えられない。



「A、ごめんね」

『え？なんで謝るの？』

「今から、Aが泣いちゃうような痛いことするから、先に謝っとこうと思って」

『え…。』

「俺が自分の気持ち曲げたり抑えられないの、知ってるでしょ？」






だから、ごめんね
今から痛いことするね

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