蜂楽 廻の可愛がり日記。

雨の日の口実 ページ14

「うわー…天気悪ぅー」

『あうー…』



今日は天気最悪。
雨も風も雷も強い。

…そういえば、ここ数日は台風が近づくから気をつけてって優が言ってたっけ？


『…うー……っ』


Aは雨も風も雷も怖くて布団に潜ってる


「Aー、大丈夫だから出ておいでよー？」

『こわいよぉ…窓だっていつか壊されちゃう』

「考えすぎだって。考えすぎはよくないよ？
俺といれば大丈夫だってばー」



Aは昔から大きい音を怖がる。


Aが夢に出てきて、朝からめちゃくちゃキスしたくてしかたないのに、これじゃ出来ないじゃん。



…しかたないなぁ、



「ねぇ、俺が忘れさせてあげよっか？」

『…え？』


Aが潜ってる布団の中に俺も入ってAにくっついて言った。

Aがそんなだと、楽しくない。
ビクビクして子鹿みたいに震えて怖がってるのは可愛いけど、ずーっと潜られて顔も見れないんじゃ楽しくない。

だから、楽しくしてやる


「雨も風も雷も、ぜーんぶ忘れて
俺しか見えないようにしてあげる♪」


『ん、』


あ、A あったかい。


Aにキスしたら、ずーっと布団に潜ってたせいか、体温がバカほど高くてあったかい。

…怖くて震えてる。


「大丈夫、怖くない怖くない♪」

『めぐ…』

「怖がりさんだね♪」


ほら、頭ん中空っぽにして



「俺とキスしてる間、外の音聞こえた？」

『ううん、全然』

「でしょ？
だから、ずっとこうしてようね」



やっとキス出来た。


『めぐ…ん、』

「…、」



夢の中のAと目の前にいる現実のAを比べるわけじゃないし天気悪くて怖がってるからしかたないけど、夢の中のAはもっと俺に夢中で、俺しか見えてなくて、もっと欲しがってた。



「A、俺のことちゃんと欲しがって？」


いつもみたいにさっ♪

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