34話 最善最良 ページ36
「─だったら、どうするつもりですか?」
「てことは魔獣なんだな」
「……そうですよ。 Aのためにも、隠しておきたかったんですけどね」
「エミリアから聞いたんだ。エミリアはパックから聞いたらしいが、Aが今、本来の力に目覚めようとしてるらしい」
「じゃあ何ですか?まさか殺すとか言いませんよね?」
「んなこと言いたかねぇよ、言いたくない、けど…それに近しいことはする」
「は?」
『い、たい……いた、い…!』
「どうしたんですか?!な、何を?」
Aが突然、痛いと言いながら苦しみだした。
ここは僕の部屋で、そんな広くはない
だから、ガチャガチャとそばにある物にぶつかりながらのたうち回っている
「何をしたんですか!?苦しんでるじゃないですか!やめてください!!」
「俺もベア子にやられたからな、その痛みはわかる。今すぐにでも止めてやりたい…!でも駄目だ!!」
「どうして!?」
「それが最善だからだ!」
痛み苦しんでいるどこが最善なのか…
ただでさえマナ不足のAに…
「マナを奪えばそいつは一時的にでも静まるのよ
そいつが魔獣である以上、本来なら生かしてはおけないかしら。
それでもマナを奪って弱らせれば殺さずとも助かるかもってにーちゃが言ったのよ
だからベティーはにーちゃを信じて術を施しているだけかしら」
「みんな、Aには生きてて欲しいんだ
Aはいい奴だってみんな知ってる
ペトラもガーフィールもフレデリカやラム、ロズワールだって知ってんだ
だから、生かすためには苦しめるやり方しかないんだ…!!
わかってるよ、お前がAをどれだけ大事にしてるか。」
「だったらもっと他のやり方を探していけばよかったんじゃ…!幸い初期の初期、まだ時間はあります!!なのになんで探さず苦しめる方を!」
「その腕、あの魔獣にかじられた痕かしら
魔獣にかじられたら最期。お前はあの魔獣にマナを吸い尽くされて死ぬか身体を噛みちぎられて死ぬかのどちらかなのよ
そうなりたくないなら黙って事が落ち着くのを待つかしら」
「うぐ…っ
僕はあの子のために何が…」
「そばにいてやればいいのよ
あの魔獣が心を許しているのはお前ただ1人。
そんなお前が自分のもとから離れることのほうが辛く苦しいものかしら」
『……うぅ……っ…んぐ……』
「そばにいてやるかしら。それがお前に出来る最善最良なのよ
今回は特別に!封印魔法も施しておいてやったのよ
だから回復すれば全て元に戻るのよ」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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猫まんま(プロフ) - どやちゃんさん» 書いて下さりありがとうございました!!これからも更新頑張ってください! (2021年6月16日 1時) (レス) id: 795f205d3c (このIDを非表示/違反報告)
どやちゃん(プロフ) - SMEさん» わぁぁ!ありがとうございます!!そうなんですよ、オットーくんの中々なくて…死にかけてたので勢いで作ってしまって…!応援ありがとうございます!はい、頑張ります(*^_^*) (2021年4月27日 8時) (レス) id: fea1b802e2 (このIDを非表示/違反報告)
SME(プロフ) - オットーの小説中々ないので凄くニヤニヤしながらよんでます()これからも応援してます!無理せず頑張ってください(^^) (2021年4月27日 0時) (レス) id: a63e2a6764 (このIDを非表示/違反報告)
どやちゃん(プロフ) - 猫まんまさん» わぁぁ!コメントリクエストありがとうございます!!文才がないので上手くできるか分かりませんが、頑張ります(*^^*)ありがとうございます! (2021年4月5日 15時) (レス) id: fea1b802e2 (このIDを非表示/違反報告)
猫まんま(プロフ) - リクエスト失礼します。オットーと夢主ちゃんがデート(という名のお使い)をするお話がみたいです (2021年4月5日 2時) (レス) id: 795f205d3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どやちゃん | 作成日時:2021年3月20日 22時