内政官さまと遊びたい！

20話 真夜中の訪問者２ ページ22

「あなたが同意してくれればいつでも…の前に、気持ちを伝えるのが先か、いや諸々の前に身ごもったらどうする…こんな身の上同士がそんなのダメだ…」

『何をブツブツ…』

「へ？こ、声に出てましたかねぇ！？」

『オットーくんの独り言はいつも聞こえます』

「なっ！？！？
と、とりあえず、上に何か着ましょう！風邪引きます！！」

『話そらし「言わない！！」…』

ほんと、こんな格好でここまで来て…
途中で誰かに会ったりしてないでしょうね…？

『んー…そこのブランケット借りますね
今から取りに行くのはめんどくさいです』

「はい、もう好きにどうぞ…」

『……』

「…あ、え…？なんですか？死にかけじゃないんで治癒とかいいですよ？」

今日はずっと座りっぱなしで体が少し痛くて軽く動かしていたらAが僕の背後に回って無言で首元を掴むように触れてきた

その瞬間痛みやだるさが消えて治癒能力で治してもらったんだとわかった。

『ダメですよ。
オットーくんは目を離すとすぐ無理をする…
年中24時間ベタベタくっついて監視してあげましょうか？』

「そ、それは遠慮しときます…ははは……」

陣営(主にナツキさん)からは無茶を押し付けられAからは無茶はするなと怒られ、内政務官もなかなか骨が折れますね…

『無茶ばかりしてドMなんですか？死にたいんですか？オットーくんが死ぬときはわたしが死ぬときしかダメですからね！』

……どこでそんな言葉覚えてくるんですかね…
ナツキさんやガーフィールだったらシバいてやりましょう

さらっととんでもない事言ってるしこの子はもう……

「では、補佐官様がお怒りになる前にねましょうかね」

『ほさかん…？誰ですか？』

「陣営の可愛い可愛い補佐官様ですよ…ｸｽｸｽ…」

『…？』

「僕はそこのソファで寝ますから、Aはベッドで寝てください
今一緒に寝たら気がおかしくなりそうなんで」

『ダメです
オットーくんもベッドです』

「話聞いてました！？」

『いっしょに寝ましょう』

「あの、話聞いてください」

『寝ましょう』

「はぁ……わかりましたよ。もう…」

Aは昔から何があっても僕と寝たがる
くっつき癖も相まって僕にくっついてないとねれないんだとか何とか…
兄は懐かれていていいと言うし弟は寂しがりなんじゃない？と。

『……ｽ-…』

「眠りにつくの早すぎません！？
そんなに眠たかったなら日を改めるなりすればいいのに…はぁ…」

仕方のない人ですねぇ、まったく……

21話 鬼に金棒、死にかけの犬に調味料→←19話 真夜中の訪問者

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