16話 厨房の約束 ページ18
『あっ』
「おっと…！ふぅ、間一髪って感じでしたねぇ」
厨房なんて普段は来ないのに何故だか今日はやって来て、わたしが落としたリンガをオットーくんが蹴り飛ばしてバスケットに戻し入れた。
オットーくんはものが落ちたときすぐ足が出る。
まるでボールか何か球体と勘違いしているのではないかと思うほどに軽々と足の先でトンッと軽く弾きコンッと少しの力を入れて軽く蹴り飛ばす
『その足癖の悪さ、他の人の前でやったら怒られますよ…？』
「ははは、コレがまだ皮をむく前のリンガでよかったです」
『…なんで今日はこんなとこに来たんですか？』
「あなたが日頃からマナをわけてくれているんだって話を聞いてから、一度来てみたかったんですけど、仕事に追われてなかなか行けず、たまたま今日だったってだけですよ」
『…マナをわけるなって言いに来たんですか？』
「…そうですね」
『いやです』
「なんで！あなたが僕のことを好きだと思ってくれているからって、あなたがそこまで体を張ることないでしょう！？」
『…やっぱりオットーくんはすごくバカです』
「は？」
『オットーくんの間の悪さ、運のなさは筋金入りで、それを回避することは不可能なんです。
だからせめて、あなたが大きなケガをしないように、倒れたりしないように、大きな病に侵されないようにマナをわけているのに、それをやめろって言うなんて…』
オットーくんはわたしのことをいちばんよく知っているのに、いちばんわかってない
『わたしのしていることは、オットーくんのプライドを傷つけることばかりかもしれません。だけど…』
オットーくんは作業をしているわたしの手を掴んで向かいの台にわたしを座らせた。
オットーくんはわたしとちゃんと向き合いたいとき、ちゃんと目が合うようにわたしを台の上や高さのあるところに座らせる。
「…僕はAが大切です。
恋愛対象としては見れていなかったですけど、それでも自分の命が軽いと思えるくらいには大切に思ってるつもりです
だからAが自ら望んでやっていることでもAの身に負担となるような事はして欲しくない」
オットーくんはいつも目をそらさない
「僕ぁね、Aがイジってきたり甘えて来たり、僕のそばでいつも通りいてくれりゃあそれだけで回復するんですよ」
そう言って優しく抱きしめてくれた。
「まぁ、でも…その、言ったそばからアレですけど、本当にヤバくなったらお願いします…」
『…はい』
「約束ですよ」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 32人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫まんま(プロフ) - どやちゃんさん» 書いて下さりありがとうございました！！これからも更新頑張ってください！ (2021年6月16日 1時) (
レス) id: 795f205d3c (このIDを非表示/違反報告)
どやちゃん(プロフ) - SMEさん» わぁぁ！ありがとうございます！！そうなんですよ、オットーくんの中々なくて…死にかけてたので勢いで作ってしまって…！応援ありがとうございます！はい、頑張ります(*^_^*) (2021年4月27日 8時) (レス) id: fea1b802e2 (このIDを非表示/違反報告)
SME(プロフ) - オットーの小説中々ないので凄くニヤニヤしながらよんでます（）これからも応援してます！無理せず頑張ってください(^^) (2021年4月27日 0時) (レス) id: a63e2a6764 (このIDを非表示/違反報告)
どやちゃん(プロフ) - 猫まんまさん» わぁぁ！コメントリクエストありがとうございます！！文才がないので上手くできるか分かりませんが、頑張ります(*^^*)ありがとうございます！ (2021年4月5日 15時) (レス) id: fea1b802e2 (このIDを非表示/違反報告)
猫まんま(プロフ) - リクエスト失礼します。オットーと夢主ちゃんがデート(という名のお使い)をするお話がみたいです (2021年4月5日 2時) (レス) id: 795f205d3c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：どやちゃん | 作成日時：2021年3月20日 22時
