10話 隠しきれない感情のゆくえ ２ ページ11
僕とAが出会ったのはもうずっと前。
見慣れない髪色、瞳のとても小さな女の子だった。
おでこには小さな角がある、そんな女の子だった。
皆はその小さな女の子とは関わってはいけないと言った。
猫や虫でさえも口を揃えて駄目だと言った。
その子は、ダフネが生み落とした魔獣だから。と
でも僕は、その子との関わりを持とうとした。
孤立した気持ちはよく知っているから。
だけどやっぱり恐怖がなかったわけじゃない。
魔獣に似ている、じゃなくて、生み落とした魔獣であることに違いはなかったから。
でもその子には攻撃する術を知らない、そんな気もないとわかってからは普通に接した。
読み書きを教え、一緒に動物たちと触れ合っていくうち、その子は笑った。
とても綺麗に、そして少しあどけなく
その子の名前はAというらしい。
虫と話せることも、猫に恋心を抱いていることを伝えても、笑わず、否定せず、受け止めてくれた。
友情を育んでいく中、Aを討伐しようとする輩が何人もいて、でも僕はそれに気づかず、一組のカップルの真実を暴こうとしていた。
真実を暴き、故郷を追い出された日と、Aが討伐される日が被ったようで、逃げ回る途中何人もの人に刺され撃たれ、血まみれになったAを見かけて、討伐しようと企む輩がいたことに気づいた。
おでこにあった小さな角は根元からへし折られ、真っ白な雪が赤く染っていく。
Aはきっと無抵抗だったはずだ。
それなのに。
気づけばAの元へ走っていた
やめろと叫びながら。
そして血まみれのAと共に故郷を離れた。
それが僕らの出会いと今まで。
「いつから、ですか？」
『内政官さまが読み書きを教えてくれたときからです』
「そんな前から…ずっと僕を…」
『言うつもりはなかったんですよ
あなたが夢を叶えて、すべてが安定するまでは…せめて
でもフェリスさんにバラされました』
「その…僕はどうしたら……
いや、あなたがそんな風に思ってくれていたのは嬉しいんです。でも、僕は妹のようにしか思ってなかったもんですから…その…」
『無理に応えてくれなくても大丈夫ですよ』
「これから好きなっていけばいいんじゃにゃーい？」
「これから…
では、これからはAを好きになるように頑張りますね！」
『無理には…「いや、きっと僕なんかをそんな風に思ってくれる子はもう現れない気がするんで…ははは」』
「伝えたことで変わるものもある。これからこれからー！」
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猫まんま(プロフ) - どやちゃんさん» 書いて下さりありがとうございました！！これからも更新頑張ってください！ (2021年6月16日 1時) (
レス) id: 795f205d3c (このIDを非表示/違反報告)
どやちゃん(プロフ) - SMEさん» わぁぁ！ありがとうございます！！そうなんですよ、オットーくんの中々なくて…死にかけてたので勢いで作ってしまって…！応援ありがとうございます！はい、頑張ります(*^_^*) (2021年4月27日 8時) (レス) id: fea1b802e2 (このIDを非表示/違反報告)
SME(プロフ) - オットーの小説中々ないので凄くニヤニヤしながらよんでます（）これからも応援してます！無理せず頑張ってください(^^) (2021年4月27日 0時) (レス) id: a63e2a6764 (このIDを非表示/違反報告)
どやちゃん(プロフ) - 猫まんまさん» わぁぁ！コメントリクエストありがとうございます！！文才がないので上手くできるか分かりませんが、頑張ります(*^^*)ありがとうございます！ (2021年4月5日 15時) (レス) id: fea1b802e2 (このIDを非表示/違反報告)
猫まんま(プロフ) - リクエスト失礼します。オットーと夢主ちゃんがデート(という名のお使い)をするお話がみたいです (2021年4月5日 2時) (レス) id: 795f205d3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どやちゃん | 作成日時：2021年3月20日 22時
