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「は………？」
今、自分の眼前にいる、見る限り１４、５歳程度の少女が、２０代半ばか後半くらいのニュートよりも年上だという。信じられないといった様子でコワルスキーが口をぽかんと開けた。
ニュートよりも年上のAが彼を先輩と呼び、慕っている理由、そして２人が今一緒にいる理由は、数年前、彼らがまだ学生ーーーイギリスのホグワーツ魔法魔術学校にいた頃にあった。
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入学当初から、魔法生物飼育学において極めて強い興味をもち、積極的に動物たちの世話をしていたニュートが２年生の頃ーーーそんな彼が見過ごせない事件が起きる。
一晩のうちに、小型の魔法生物数頭が血を抜かれて死んでいたのだ。それも、一月に一度程度のペースで同様の事件が犯人不明のまま続いた。いくら防壁魔法をかけても効果がないのだと、担当の教師が他の教師に愚痴を零していたのを、ニュートは密かに聞き知っていた。
狙われる魔法生物はごく一般に飼育されるもので貴重なわけでもなく、一体なぜ、誰がこんなことをするのか、誰もが疑問に思っていた。
＊
ニュートはあることに気づいたのは、犠牲になった動物たちの処理をしていたときだった。
動物たちの遺体のある一点。
２つの穴のような傷跡。
まるで、動物の牙で噛まれた跡のようだった。
(防壁を掻い潜って、魔法動物に噛みつき血を吸う。そんな生物が存在するのか……？)
その正体を突き止めるべく、ニュートは狙われやすい動物の飼育小屋で寝泊まりを始めた。
飼育小屋での生活が二週間ほど続きーーーある日の夜だった。かさりと草を踏む音を感じ、ニュートは朧げだった意識を目覚めさせる。
その小屋は５部屋ほどが一続きになった細長い形状をしており、一番端の一部屋が、いまニュートが寝泊まりしている物置。その２、３隣の部屋に、誰かがいるーーー。ニュートは音を立てないよう注意しながら、杖だけ持って小屋の外に出た。
ゆっくりと近づくにつれ、がさがさと何かが動く音、時折動物のか細い鳴き声、何かの液体が溢れる水音、人が咳き込むような音が徐々に大きくなっていった。
何かはわからないが、確実にそこにいる者が犯人だと確信したニュートは、光のついた杖を突きつけ叫んだ。
「誰だ！！」
紅い瞳。
黄金色に発光する髪。
白い牙。
明かりに照らされた“犯人”ーーー口元を動物の血でべったりと濡らしていたのが、当時スリザリン１年生だったA・アルカードだった。
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ミコト(プロフ) - 更新大変だと思いますが、続き見たいです!!楽しみにしてます!! (2019年4月6日 11時) (
レス) id: 47f303260b (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - つづき見たいです (2018年12月7日 3時) (レス) id: 8246ba9fb8 (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - こうしんやめたの？ (2018年12月7日 3時) (レス) id: 8246ba9fb8 (このIDを非表示/違反報告)
らな - 頂きものページは別で記載していただきたいです。読みにくい (2018年11月26日 0時) (レス) id: ca6b27a01c (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - 連載始まった時から読んでいます。１番好きな小説です。更新大変かと思いますが楽しみに待っていますm(*_ _)m (2017年2月26日 23時) (レス) id: 88bfe4bc23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こめ | 作者ホームページ：http://twitter.com/kome_tsuku
作成日時：2016年12月26日 0時
