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「うわっ」
突然トランクを取り出しーーーその中へと入っていくニュートに、思わずコワルスキーは声をあげた。クイニーの作った夕食をとってから、ココアを飲みようやく今日という訳のわからない一日を終え、ぐっすり寝れるものかと思っていた。
そういえばニュートの連れであるAが食事を一切取らなかったが、一体なぜだったのだろう？
首をかしげるティナとクイニーに対し、食べないというAに代わり、ニュートが必死にAは食物全般アレルギーだとかAの宗教上の理由で今月は食べれないだとか説明していたが、嘘だというのは心の読めないコワルスキーにさえ容易に分かった。クイニーは途中で何かに気づいたようだったがーーー……。
そんなことを考えながら飲み終えたココアのコップをサイドボードに乗せ、さあ寝ようと思ったところで、それまでおとなしくしていたニュートがいきなりベッドから飛び降り、トランクの中へ降りていったのだ。
トランクから伸びて来た腕だけで合図され、コワルスキーも恐る恐る後に続いた。狭い入り口から降りたその先は、小屋の中のような小部屋になっていて、何やらわからない液体や植物が所狭しと置かれている。てきぱきと作業したニュートから、飲み薬のようなものを受け取った。
「飲んで。楽になるから」
「お、おう……」
何とも言えない味に顔をしかめながら渡されたそれを飲み下していると、突如部屋の隅にあった小箱からふわりと少女がーーーAが現れた。コワルスキーは思わずむせそうになるがなんとか堪えた。Aは確かティナとクイニーと同室のはずだったか。ニュートは驚いた様子もなくAに声をかける。
「遅かったね、A」
「すみません……なかなか寝てくれなくて」
「２人の様子はどう？」
「クイニーさんは、多分、気づいてます。………ごめんなさい」
「Aが謝ることじゃないよ。僕が、夕食のときにどじったから」
ティナやクイニーが一緒にいるとき、Aは酷く大人しい娘だと思っていたが、ニュートとしゃべっている彼女は、口数は少ないもののとても親しげな様子だとコワルスキーは感じた。
「よし……、じゃあ行こうか」
「はい、先輩」
「ジェイコブさんも」
「え？」
何かの肉を切り分けたニュートが、小屋のドアノブに手をかけた。
ーーーその先には、コワルスキーが夢かと疑うような光景が広がっていた。
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ミコト(プロフ) - 更新大変だと思いますが、続き見たいです!!楽しみにしてます!! (2019年4月6日 11時) (
レス) id: 47f303260b (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - つづき見たいです (2018年12月7日 3時) (レス) id: 8246ba9fb8 (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - こうしんやめたの？ (2018年12月7日 3時) (レス) id: 8246ba9fb8 (このIDを非表示/違反報告)
らな - 頂きものページは別で記載していただきたいです。読みにくい (2018年11月26日 0時) (レス) id: ca6b27a01c (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - 連載始まった時から読んでいます。１番好きな小説です。更新大変かと思いますが楽しみに待っていますm(*_ _)m (2017年2月26日 23時) (レス) id: 88bfe4bc23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こめ | 作者ホームページ：http://twitter.com/kome_tsuku
作成日時：2016年12月26日 0時
