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「ニュート・スキャマンダー、A・アルカード……両名とも1913年ホグワーツ退学……」
取り調べ室で、グレイブスがニュートとAについての調書を読み上げる。
深妙な面持ちのティナとニュート、つい先ほど目が覚めたAだけが、今の状況についていけずグレイブスとニュートの間に視線を走らせている。ついさっきまで、ニュートから血をもらって気持ちよく眠くなっていたはずなのに、これは一体どういうことなのか、この怖い顔の男性は何を言っているのか………そんな様子で。
「貴様ら、アメリカに一体何をしに来た？」
「さっきから何度も説明してる通り、僕らは……っ」
ニュートが弁明しようとした矢先、取り調べ室へグレイブスの部下と思わしき人物が入って来た。
彼は、ニュートのトランクを手にしていた。
「長官、スキャマンダーの荷物から、オブスキュラスが発見されました」
「………！！」
その言葉に、ニュートの顔色がさっと変わった。「これはどういうことかね、スキャマンダー」グレイブスが、睨め付けるような視線をニュートへ向ける。
「先ほど議会では、オブスキュラスの仕業だと喚いていたが……。その通りだったということか」
「違う！あのオブスキュラスは宿主がいないんだ。だから、危害を加えるはずが………」
「御託はいい。貴様の行動は、この国の魔法界を危機に晒した。……処刑が相応しかろう。ゴールドスタイン、貴様も同罪だ」
「そんな！」
グレイブスが合図したのと同時に、彼の部下たちがニュート、ティナ、Aに杖を向けーーー
「駄目だ、A！！」
叫んだのはニュートだった。
その場にいる全ての者の視線が、Aに向けられていた。
「先輩に……杖を、向けるな……」
先ほどまで困惑しきりだった彼女は今や、金の髪に赤い目をして、ニュートの前に立ち塞がっていた。その変わりように、ティナもグレイブスも目を見張った。
「やめるんだ、A」
その場にいたニュートだけが冷静に、再び彼女を静止させようと声をかける。
「でも……、でも先輩…っ」
絞り出されたAの声は、ほとんど泣き声だった。
「大丈夫だから」
ニュートの再三の言葉に、Aも渋々落ち着きを取り戻し、その姿はいつもの彼女へと戻っていく。わずか１分ほどのことだった。
そしてしばらくの沈黙のあと、グレイブスが再び部下たちへ指示を出した。
「スキャマンダーとゴールドスタインを連れていけ。この娘は私が処理する」
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ミコト(プロフ) - 更新大変だと思いますが、続き見たいです!!楽しみにしてます!! (2019年4月6日 11時) (
レス) id: 47f303260b (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - つづき見たいです (2018年12月7日 3時) (レス) id: 8246ba9fb8 (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - こうしんやめたの？ (2018年12月7日 3時) (レス) id: 8246ba9fb8 (このIDを非表示/違反報告)
らな - 頂きものページは別で記載していただきたいです。読みにくい (2018年11月26日 0時) (レス) id: ca6b27a01c (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - 連載始まった時から読んでいます。１番好きな小説です。更新大変かと思いますが楽しみに待っていますm(*_ _)m (2017年2月26日 23時) (レス) id: 88bfe4bc23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こめ | 作者ホームページ：http://twitter.com/kome_tsuku
作成日時：2016年12月26日 0時
