スパイディと�� ページ6
＊
「お片付け完了！」
ものの数分かからず、スパイダーマンが倒していた強盗の残りは、一人残らずAとミニオンズが倒してしまっていた。
Aはその言葉の通り、一仕事終えたかのように周囲を満足げに見渡したのちーーー
「さて、あとはメインディッシュの〜……」
ぐるり。
振り向いた。
しかし、その視線の先に、先ほどまで確かにいたスパイダーマンの姿は、ない。
「え！？どこ！！どこどこ！」
Aはとっさに四方八方を見渡した。
「〜〜〜！」
何事か叫んだボブが指差す先には、戦闘で割れた上部の窓ガラスから外へ出ようとするターゲットの姿。Aに絡まれるのを避けようとしたことがバレたスパイダーマンは、やれやれとでもいうかのようにかぶりを振った。
「申し訳ないけど、今日はこのへんにしてよ。家に帰って洗濯物を取り込まなくちゃいけないんだ」
「ちょ、あなた私から逃げるつもり…」
「午後からは雨が降るらしいよ。君も早く帰った方がいいんじゃない？」
爽やかに手を振り、「じゃ！」と言ってスパイダーマンはその糸を外のビル街の一角に巻きつけ、あっという間に空へ舞い上がってしまった。Aたちも慌てて外へ出たが、もう彼の姿は点ほどにしか見えない。
「ちぇーっ……」
不満そうに声をあげたAに、銀行のロビーの奥から、何者かが走り寄ってきた。
「あの、どなたかよく知りませんが！」
「え？」
初老くらいの小太りの男性が、額の汗を拭いながらAの手を固く握った。
「スパイダーマンと協力して、強盗からウチの銀行を守ってくださった！ありがとうございます！」
「え………っ」
話から察するに、どうやらこのヒトは銀行のお偉いさんらしい。そして、あろうことか自分に感謝している。
「………」
「………」
「………」
男性はAたちの気まずい雰囲気など意に介せず、「おかげで当銀行はーーー」とか、「感謝状をーーー」とかなんとか、しきりにAの手をぶんぶん振っている。
Aはミニオンズと顔を見合わせ、互いに困ったように視線を巡らせーーーー
「あの、すいません。帰ります」
脇目も振らずに路肩に停めていた(もちろん違反駐車で、切符は即破り捨てた)バイクに乗り、スパイダーマンに負けず劣らずの素早さでニューヨークの中心街から走り去ったのであった。
＊
続く
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時々雨(プロフ) - ミニオンの夢小説を読むことができて感激です！しかも大好きなスパイダーマンと一緒なんて幸せすぎます♡ (2022年1月28日 0時) (
レス) @page6 id: 6532c97378 (このIDを非表示/違反報告)
野辺大輔 - ボブデンちゃん (2018年1月21日 12時) (レス) id: 86d621a330 (このIDを非表示/違反報告)
野辺大輔 - デンちゃんはボブくんのコスプレをした (2018年1月20日 18時) (レス) id: 86d621a330 (このIDを非表示/違反報告)
野辺大輔 - モダンデンちゃんはミニオンズのボブくんみたいにかわいい (2017年11月25日 11時) (レス) id: 86d621a330 (このIDを非表示/違反報告)
ユニバーサル作品大好き！ - とっても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2017年9月10日 23時) (レス) id: ba8acc5a3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こめ | 作者ホームページ：http://twitter.com/kome_tsuku
作成日時：2016年6月1日 21時
