Christmas Present's！！Ver,B【歌い手コラボ】 (ページ11)

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有名な洋楽のクリスマスソングが流れ、街ゆく人たちはどこか足元がふわふわしている。かくゆう私もその中の1人。今日はついに待ちに待ったクリスマス！浦田くんのために選んだ服は大人っぽいけれどどこか甘い感じのワンピースとコート。

寒いからマフラーと手袋をして行こうかと思ったけれど、浦田くんに貸してもらえるかも…と思いしてくるのはやめた。今日、初めて浦田くんと手を繋げるかもしれないのだ。

それを想像して、うふふと1人で微笑む。鏡で前髪を直したり赤い口紅を塗り直しているとあっという間に約束の16:00。キョロキョロと辺りを見渡すも浦田くんらしき人はいなくて。浦田くんは約束の時間よりも早く来るタイプって聞いたことがあったから少し心配になった。

そして私はずっと待った。今は18:50。何かあったのだろうか。けれど、私は浦田くんの連絡先を知らないから連絡が取れない。もし事故にでもあっていたら…？どんどん恐怖が増していって、そろそろ誰かに浦田くんの連絡先を聞こうとしたとき、

「バカちゃうの、ほんま」

そんな声が聞こえたと思ったらふわりと誰かに抱きしめられた。その心地よい関西弁と、私の知っている柔軟剤。彼は_____

「なんで坂田がここに…」

ビックリして顔を上げると、寒さのせいか耳を真っ赤にした坂田がいた。坂田は私の手をぎゅっと握ると、つめたっ！と零した。

「お前こんななるまで…もうなんで気づかんの！？はよ気づけや！！お前は遊ばれてたの！浦田に！！」

、は？

「浦田性格悪いって噂知らんかったん？女遊びすごいって有名やのに」

「知らなかった…」

「やろーな。ほんま、バカやん。そんなやつのために、…こんな、可愛い格好してさぁ」