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それからと言うものの、俺らは絶叫系のパスを取りながらいろいろなアトラクションに乗った。
おそらく、もうほとんど制覇したであろう午後3時。
さすがに小腹が空いたので、Aが前に来た時に食べておいしかったというワッフル屋さんへ。
『そろそろ買えるみたいやし、A席とっといてくれんか。』
「うん、じゃあ私これで………ねぇ、志麻君。」
『なんや。』
「財布を出さしてください。」
『…早く席取ってき。』
「…ずるい。」
鞄に伸びた手をそっと捕まえて、背中を押して席を取るように促せば
ずるいと、拗ねたように言ってくる彼女。
今日のデート、楽しみにしてたんやからこれくらいさせてもらっても…な。
俺が付けているキャラクター型のワッフルを2つ買って、うらたさんが見たら目を輝かせそうやななんて思いながら、Aを探していた俺は…数分前の自分を呪ってやりたくなった。
「彼女1人？友達と？」
「俺達もさ、男だけで暇してるんだよねー」
「いや、友達って言っても……」
目線の先には、Aと金髪と茶髪の野郎ども。
おいこら、Aに触れるな。っていうか野郎どもだけで今日ここに来るんやない。
みじめすぎるやろ、そのメンタル他のところで使え。
何て、思いながらも怒りを押しつぶして、あくまでも冷静に。
『俺の連れになんか用なん？』
「し…しー君。」
「げ、男連れかよ。」
『とっとと失せた方が、身の為やで？』
そう一睨みしてやれば、そそくさといなくなった野郎ども。
っていうか、俺のことバレへんようにしたのかもしれんけど。
しー君って…可愛すぎへんか。
『ごめん、大丈夫やった？』
「全然、志麻君のおかげで助かったよー」
その後は、またアトラクションに乗って。
みんなへのお土産も買って、有名な光のパレードを見て…
時間は21時過ぎ、現在地はお城の前。
「あー…！今日は楽しかった。」
『楽しんでくれたならよかったわ。俺も久々に遊んだし。』
「楽しかった？」
『当たり前やろ。』
少し、緊張で震える声を必死で隠す。
さぁ、最高の場所やろ。ここで、言わなくちゃ。
『…なぁ、A。』
もうすぐ、終わってしまうなら。少しだけ時間を止めて。
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音溜 - 作者様が豪華すぎる、、！！ 生きててよかった、、(^ω^) (2019年12月28日 5時) (
レス) id: 826a111be6 (このIDを非表示/違反報告)
人 - 私の大好きな作家さん面白いです…聖夜いいですね！ (2019年12月25日 23時) (レス) id: 85e6f3523b (このIDを非表示/違反報告)
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