*** ページ23
***
ちょっと帰ってくるの遅くなるかもー、と出ていったおばさんを天月と2人で見送る。今日はおじさんと夫婦水入らずご飯に行くらしい。
家は自由に使ってくれていいからーと微笑まれ、クリスマス当日遠慮なく天月の家にお邪魔してる。
「料理、はあるんだっけ?」
「母さんが作ってくれてる。」
「ケーキは持ってきたし。何しよっか?」
毎年、天月の家がご飯を用意してくれて私の家がケーキを用意する。サンタさんが乗ってるかわいいやつ。
「いつも通りでしょ。」
「ゲームね。おけおけ。」
いつもと同じ日常。毎年のルーティーン。いつもと違うのはおばさんがいなくて私たち2人ってことくらい。そして、今日がクリスマスっていうイベントの日であることくらい。
勝ったり負けたり、ゲームを変えてまた遊んで気付けば日も落ちて、外は夕闇になっていた。
「ご飯でも、食べる?」
「そうしよっか。ていうか、Aゲーム弱くなった?」
「なってない。天月が強くなったんでしょ。」
くすくす笑う、頭上の天月の顔をじとっと見つめるとごめんごめんと、頭を撫でられた。年下扱いされてる気がする。昔は私の方が身長高かったのにな…。
「何、見つめたりして。」
「そんなつもりなかった。」
「ひどい。」
60人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
音溜 - 作者様が豪華すぎる、、!! 生きててよかった、、(^ω^) (2019年12月28日 5時) (レス) id: 826a111be6 (このIDを非表示/違反報告)
人 - 私の大好きな作家さん面白いです…聖夜いいですね! (2019年12月25日 23時) (レス) id: 85e6f3523b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ