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サンタコスは小物を使いたいらしく、先程の需要が謎すぎるベッド上での撮影を終え、私は彼とペアで買ったマグカップに口を付けて飲もうとしている状態を写真に撮られていた。
上からのカットが撮りたいと言われて上目遣いでレンズを見るように強制される。このサンタコスもこもこ素材のくせに胸元空いてるから恥ずかしいんだけど……
「じゃ、もう1回別の角度で撮るからもうちょっと頑張って」
「はーい……」
そういえば、うらたくんは自分とペアのものを使っている私の写真を取りたいのだとか言ってたっけど、それって意味あるのかな。
だって、ペアのものだったらそもそもコスプレなしでも撮れる気がするじゃん。
けど、まぁ彼なりのこだわりがあるみたいだし口を出すと機嫌が悪くなるから、あえてそこは突っ込まないでおいた。
「A、こっち見て」
「っあ、うん……」
ぼーっと考え事をしている時に不意に優しく名前を呼ばれて、少し驚いたような反応をしてしまった。
だが、彼はそれを気にとめずまたカメラを構えてシャッターをきる。無機質な音が部屋の中に響いてはすぐに床に溶けて消えていった。
「(……やっぱり、聖夜だし2人でイチャイチャしたかったな。撮影会じゃなくて、ゆっくりしてたかった……)」
別に、彼の趣味を否定する訳じゃないんだけどね。
でも、それでも気になっちゃうじゃん。
仕方ないよ。私、うらたくんのこと大好きなんだから。
好きな人には触れたいしそばに居たいし、会話がなくても寄り添っていたいものなんだ。
「……Aどうしたの？顔、暗いよ」
「う、ううん、何でもないよ」
「なんでもないわけない。どうしたの」
カメラを1度机の上に置いた彼に、両手で頬を包み込まれる。これじゃ喋りにくいのに、それすら分かっていないのか彼はまだ私を離さない。
あーもう……だから、また嫌になっても、彼が何しても、許しちゃうのに。
綺麗な顔、私の大好きなうらたくんの顔。
「……好きだよ、うらたくん」
「うん、知ってる。……急にどうしたの？」
「なんか言いたくなった」
「なにそれ」
「ふふ、ごめんね」
「別に謝んなくてもいいけどさ……急にデレられると俺の心臓が持たないし、そろそろ自分がかわいいって自覚してよ。俺Aのせいで心臓破裂する」
そう言った彼の顔は真っ赤だった。
……急にデレて人の心臓ばくばくにさせてんの、どっちよ。
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音溜 - 作者様が豪華すぎる、、！！ 生きててよかった、、(^ω^) (2019年12月28日 5時) (
レス) id: 826a111be6 (このIDを非表示/違反報告)
人 - 私の大好きな作家さん面白いです…聖夜いいですね！ (2019年12月25日 23時) (レス) id: 85e6f3523b (このIDを非表示/違反報告)
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