元雨柱の諦め。 ページ6
Aside
冨岡「俺は任務に戻る」
『あっ、あ、はい！』
冨岡さんはお茶を口にした後、立ち上がった。
そうですよね、任務の途中でした……
冨岡「任務の途中で犬丸に会ったら、問いただしておく」
『すいません、私も飛雨を飛ばします』
私たちにに何も言わずに、柱に、しかも聲柱じゃないなんて……
『飛雨、お願いしても……いいかな』
飛雨「承知」
飛雨は頷くと大きな羽を動かして義勇さんと出て行った。
あ、ちょ、義勇さんつつかないであげて……
義勇さんすごい嫌な顔してるから、、痛そうだよ……
炭治郎「すごいですね……Aさんは」
『え……？』
なにが、でしょう……今の流れで何一つもすごいことなんて。
炭治郎「下弦の壱を一撃で倒すなんて……現役ではないんですよね？」
『えっ、あ、はい……そうです』
炭治郎「それであの威力、正確さ、動きの流れ、体の使い方、すべてがすごかったです」
純粋な目で見られると、どうにも恥ずかしくなってしまう。
そんなことないです。
買いかぶり……あんな朽ちた呼吸で、褒められることなんてありえません。
炭治郎「どうして……柱を引退されたんですか？」
伊之助「普通に強いじゃねえか」
……それは、、
でも、彼らになら。鬼を連れている彼らなら。
話しても、良いのかもしれませんね。
４人を前に少し笑ってみせる。
『私は、左目を失明しています』
「「！？」」
『上弦との闘いで、引退しました』
３人は目を見開いた。
禰豆子さんを撫でながら、そのまま続ける。
『当時から継子だったひかりこちゃんに、引退を勧められ受け入れました』
炭治郎「すっすいません！失礼なことを……」
善逸「(左目が見えないのに、あれだけの実力……？もしかして、Aさんは鬼殺隊で一番……)」
『大丈夫ですよ。竈門さんのほうが……大変、ですよね。周囲の理解も』
竈門「いえ……Aさんのように、理解がある方がいると……助かります」
違う……んですよ。
じんわりと、少しだけ、
怒りがにじんだ。
理解しているわけじゃない。師範の遺志を、守りたいから。それだけですよ。
『っ、』
まずい、感情殺しが……
我に返ったときには遅かった。
善逸「Aさんは、鬼がいたのに、他の人とちがって殺気だってなかったですよね」
……
辛い。
全部全部……
吐きだして、楽になれますよね。
そしたら、そのまま消えちゃえますよね。
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白狐。(プロフ) - 瑠夢さん» ありがとうございます。大好きって、すごく心に響きます。書いてて良かったなって、この作品を誰かの「大好き」にしてくれて、ありがとう。瑠夢さんの優しいコメントがあるから、もっと頑張れます。これからもこの作品をよろしくお願いします。 (2021年2月7日 21時) (
レス) id: 9ce15be352 (このIDを非表示/違反報告)
瑠夢 - 続編おめでとうございます！私、この作品大好きなんです (2021年2月1日 22時) (レス) id: d3d84c9702 (このIDを非表示/違反報告)
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