タンポポさんの諦め。 ページ5
炭治郎side
取り乱していたAさんは、お茶を含みふうっと息をついた。
それだけなのにとても綺麗だった。見惚れるほどに。
その隣にいる義勇さんが優しそうな目を向けているのが、ちょっと怖かったケド。
そして善逸はというと。
善逸「美女の隣にしれっと座ってんなああああよおお」
義勇さんを呪う練習をしていた。
禰豆子「むーむっ……♪」
『きゃっ』
炭治郎「あっちょ、禰豆子!」
おとなしくしていたはずの禰豆子が、Aさんに飛びついた。
勢いにおされ、Aさんは義勇さんに倒れ掛かる事態に。
何をやってるんだ禰豆子〜〜!!!
炭治郎「すすすすいません!!こらっ禰豆子離れろっ迷惑になるだろう!」
『だ、大丈夫ですよ……!』
冨岡「……A大丈夫か、ケガはないか」
……
「「Σ(・□・;)!?」」
へっ?
距離近すぎやしないだろうか。
顔を覗き込む義勇さんに、俺たち絶句。
いや流石にわかるだろう。
けど、Aさんは犬丸さんとも恋に発展していたような……
でもまぁ……
炭治郎「善逸、諦めた方が良いと思う」
善逸「わぎゃってるよおおおおお、でもちょっと構ってもらうくらいいいでしょ!?!?」
伊之助「女みたいだなめんどくせぇ」
善逸「お前にだけは言われたくねえし!??女みたいでわるいのかあああ!?!?」
恋愛に興味がないと思っていたけど、義勇さんも誰かに想いを寄せることがあるんだなぁ。
なんだか嬉しい。
『禰豆子さん……ですね、よろしくお願いします』
禰豆子「む、むむ〜♪」
善逸「なにこの2人きゃわ△※〇▲♪!?!?」
……わからない。
すまない、善逸。わからない。
冨岡「そうだ、お前たち、犬丸を見ていないか」
炭治郎「犬丸さんだったら、少し前に突然出ていきましたよ」
犬丸さんが置いて行ったお札を、義勇さんの前にだす。
こんな大金いらないと、伝える前に出て行ってしまった。
今思うと少し怒ってたなぁ。
善逸「あの人って、なんなんですか?無駄にかっこいいんですけど」
こらっ善逸!!
言い方ってもんがあるだろう!
『ひかりこちゃんは、私の継子になります。けど……先ほど、柱に昇格しました』
「「柱っ!?!!?」」
え、強いとは思ってたけど、そこまでなのか!!
もっと話して稽古をつけてもらえばよかった。
義勇さんに、Aさんに、犬丸さん。
まさかこんな柱の人たちと話す機会があるなんて……
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白狐。(プロフ) - 瑠夢さん» ありがとうございます。大好きって、すごく心に響きます。書いてて良かったなって、この作品を誰かの「大好き」にしてくれて、ありがとう。瑠夢さんの優しいコメントがあるから、もっと頑張れます。これからもこの作品をよろしくお願いします。 (2021年2月7日 21時) (レス) id: 9ce15be352 (このIDを非表示/違反報告)
瑠夢 - 続編おめでとうございます!私、この作品大好きなんです (2021年2月1日 22時) (レス) id: d3d84c9702 (このIDを非表示/違反報告)
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