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大正コソコソ話。 近江響我の生涯。 ページ16

〜大正コソコソ話〜


・近江響我さんが感情表現が薄かったのは、幼少期から殺しの世界に入っていたからでした。


口減らしとして捨てられたところ、生きていく道として盗みや殺しを繰り返しました。


もちろん本人なりの人殺しの基準はあり、罪人を中心に殺していました。


その数年後に鬼殺隊当主の産屋敷耀哉さんから声を掛けられ、鬼殺隊への入隊を決めました。


才能と経験をもって、一か月かからずに柱に就任しますが、当時の呼吸は独自で学んだ水の呼吸です。


しかし、当時の聲柱から、なぜか聲の呼吸を継承されました。


その継承の理由を聞く前に、その聲柱は上弦と戦い亡くなっています。


(この時点で、水柱→聲柱になりました)


ただ「鬼を殺す」ことを淡々と行っていた彼が変わるきっかけになったのは、虐待され育ったAさんと出会ったことです。


虐待する両親から救われたAさんは、驚くほど痩せていて汚れていました。


『生きていて、ごめんなさい』としか繰り返すことのできないAさんを見て、継子という名目で一緒に住むことにします。


(Aさんが過去の自分と重なって見えたからでした)


『ごめんなさい』としか言わなかったAさんが『ありがとう』と初めて言った日には、ものすごい嬉しかったようです。


また、養生のために寄った藤の家で、ひかりこちゃんと出会います。


お嬢様のはずのひかりこちゃんが、継子にしろと迫ったことは驚きました。


当初は断っていましたが、半ば脅しまじりでしつこかったので、諦めます。


しかし、Aさんがひかりこちゃんと出会うことで笑顔でいるようになりました。


2人には形式上、水の呼吸を教えていましたが、天才のひかりこちゃんと努力型のAさんに才能を感じました。


やがて聲の呼吸を2人に伝承します。


3人で過ごす時間が、自分にとってかけがえのない大切な時間だったからです。


その変化によって鬼に対する気持ちも変わっていきます。


亡くなるきっかけとなった”珠世”を守ったのも、自我を保っていることに気づき、力を借りて鬼の殲滅に尽力したいと思ったからでした。


結果として、居合わせてしまった上弦の鬼の血気術により、隊士に殺されてしまいます。


抵抗しなかったのも、隊士を傷つけたくなかったからで、昔の彼とは全く違います。


亡くなるとき、Aさんとひかりこちゃんへの、想いが溢れて


「会いたいなぁ……」と呟いて初めて涙を零しました。

鬼の少年の驚愕。→←元炎柱の記憶。



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白狐。(プロフ) - 瑠夢さん» ありがとうございます。大好きって、すごく心に響きます。書いてて良かったなって、この作品を誰かの「大好き」にしてくれて、ありがとう。瑠夢さんの優しいコメントがあるから、もっと頑張れます。これからもこの作品をよろしくお願いします。 (2021年2月7日 21時) (レス) id: 9ce15be352 (このIDを非表示/違反報告)
瑠夢 - 続編おめでとうございます!私、この作品大好きなんです (2021年2月1日 22時) (レス) id: d3d84c9702 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白狐。 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年1月13日 21時

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