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多くの人で溢れ、夜には街並みがネオンサインで青白く染まる、
日本最大規模の歓楽街。




東京都 新宿区 歌舞伎町




別名 眠らない街




そこで俺はホストとして働いている。




ホストになろうと思った動機なんて単純で
ただ単にお金が欲しかった。




ある程度稼げて、髪色も服装も自由な職場。




そんな所が良いと思ってた俺にとって
ホストはまさに天職で
実際に売り上げもどんどん伸びていった。




ただ色恋営業というのが苦手で
お金になる同伴はしたけどお金にならないアフターはほとんどしない。




甘ったるい香水の匂いに甘ったるい話し方。




お酒は好きだけどこういう客は嫌い。




もちろん態度に出して損をするのは自分だから
こちらも思わせぶりな態度をとる。




それでも女っていうのは勘が良いもので
定期的に頭のおかしい客が発狂しては暴れた。




「貴久くんはほんとに私の事好き?」




貴「俺の事信じられない?…ごめん」




「そういうわけじゃないけど」




貴「俺のせいだよな、本当に不安にさせてごめん。」




そういう客も単純で
俺が落ち込んだふりをすればすぐに機嫌をなおした。




それでも機嫌がなおらない客は切る。




貴「もう出禁な、」




なんて言えばコロっと態度をかえて
次会う時には何事もなかったように笑いかけてくる。




正直、天職ではあったものの、
毎日体力とメンタルを削られてボロボロだった。




お金は入ってくるけど
案外使い道がなかったりするものだ。




そんなある時、
土砂降りの中、いつものように仕事場へと向かっている途中、
今にも消えてしまいそうな女の子が目の前から歩いてきた。




繁華街ということもあり
酔い潰れた子がその辺で寝そべってたりなんて良くある話だ。




普段ならスルーするけれど
その日は何故か目が離せなくて思わず声をかけていた。




手を差し伸べると案外素直に取ってくれて
体力の限界だったのか彼女はそのまま俺に倒れ込んだ。

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シゲちゃんLOVE - めちゃめちゃこれ好きです! (2018年11月28日 20時) (レス) id: 9301eaf453 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水泡ちゃん | 作成日時:2018年9月18日 21時

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