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レイン、オーター、ガルナは杖を構えた


今完璧に動ける人間はこれだけしかいない



すると奴は剣で地面を抉り、バツ印を描いた




レ「バツ印…?」


『あれモロに食らったら胴体泣き別れだね』


オ「三人で挟み撃ちだ」


レ「はい」




レインはパルチザンに、オーターは砂に乗って一気に距離を詰めた


一方ガルナは二人が派手に動いている分、自分に意識が向かないように持ち前の運動神経だけでその場から駆け出した



大量のパルチザンと砂が奴を襲う



しかし奴は剣を振りかぶりオーターは咄嗟にしゃがんで避けたが、いつの間にか自身の背後へ移動していたらしく、一度は攻撃を向けたものの二度目はモロに食らってしまった




レ「オーターさん!!」




今度は叫ぶレインの腕を奴は逃がすまいと掴んでいた


そしてその状態でレインの顔を殴り、剣を振りかぶる

レインは自身の変形した杖でガードしたが堪えきれず、そのまま後ろへと吹き飛ばされた



そして二人が行き着いた先は、先程のバツ印




「(もう一人は……)」




ガルナは完全に気配を消していた


奴の視界に入らないよう極限まで姿勢を低くして、足音を一切鳴らさず背後に忍び寄っていた




レ「(っ後ろ…!!)」




ガルナは自身の左背後の空間に剣を出現させ、右手でその持ち手を掴み一気に引き抜くようにして奴の脇腹を斬りつけた


直後真横から迫りくる剣を身体を前に折って避け、今度は身体を後ろに反らせバク転のような形で飛び退けながらその剣で再び身体を斬りつける



決して致命傷には至らない傷だが、彼女にとっては(・・・・・・・)それで充分だった




『(っもうすぐ…!!)』




ガルナの魔法は他とは少し違っていた

毒魔法。毒を色々な形状に変え、攻撃する魔法


そして、毒で身体の内側からジワジワと攻撃をする魔法でもある



ガルナの魔法は攻撃が二段階で繰り広げられる


第一段階は、剣や毒針などによる物理攻撃

第二段階は、それらが傷口にふれた瞬間からジワジワと溶け出して、毒を全身に巡らせる毒物攻撃



毒を固形化して創られた武器が人間の粘膜に触れた瞬間、その固まった毒成分が溶け出すのだ




「体術は素晴らしい……だがやはりこんな傷では…っ!?」




途端奴は、口から大量の血を吐き出した




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作者名:ふらんそわ。 | 作成日時:2024年4月6日 21時

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