· ページ8
⠀ ⠀ ⠀
Your side
家に着いて
翔也くんに手を振ってからもずっと
汐恩に 「 あんな言い方してごめんね 」ってLINEを送ろうか
キーボードを打っては 、消して
そんな事してる間に寝落ちしていた
「 おはよ 、翔也くん 」
木「 おはよう ... あれ 、汐恩は ？ 」
「 朝行ったの 、いつものとこ 」
「 いなかったあ .. 」
木「 あちゃあ .. たぶん 、寝坊してただけだよ 」
木「 ほら 、汐恩って朝弱いでしょ ？ 」
「 .. うん 、ありがとう 、翔也くんやさしいね 」
木「 いや ... ぜんぜん 」
そう言って翔也くんは少し頬を赤く染めた
わたしが学校についてから 、少し経って
チャイムが鳴る3分前
担任の後に続いて汐恩も入ってきて
隣の翔也くんに 「 おはよ 」 って声をかけた
わたしには一切目も向けずに
木「 .. 大丈夫 、たぶん汐恩素直になれてないだけだよ 」
「 .... そうかなあ .. ごめんね 、翔也くん 」
木「 んーん 、ぜんぜんだよ 」
「 話したく 、ないよね 」
木「 汐恩が ？ 」
「 汐恩も .. 翔也くんも 」
木「 僕は七瀬さんと話せてうれしいよ 、きっと汐恩も喋りたいと思ってるよ 」
「 ... ん 、でも 」
木「 .. あ 、これあげるから元気出して 」
「 え .. 」
木「 僕ふたつくらい食べちゃったけど 、食べれる ？ 」
「 うん .. いいの ？ 」
木「 いいよ 、これ汐恩も好きって言ってたやつ 」
「 .. ありがとう 」
翔也くんのリュックから出てきた
ぶどう味のグミ
机の端に置かれて
ひとつ食べようって 、つまんだら
「 え ？ まって 」 って持ってた腕を掴まれて
言われるがまま翔也くんに持ってたグミを見せた
木「 七瀬さん 、きょうラッキーだよ 」
「 え ？ どういう .. 」
木「 この形 、僕でも出たことないのに .. 」
「 ... そんな 、珍しいの ？ 」
木「 うん 、すっごくね 」
「 へえ .. そうなんだあ 」
木「 すごい 、七瀬さん幸運の持ち主だ 、神 」
「 へへ 、なにそれ 」
木「 笑ったあ ！ 笑った方がいいよ 」
木「 仲直り 、きっとできるよ 」
いつものやさしい笑顔とは違って
はしゃいだ子供のようにはにかんだ翔也くん
わたしもつられるように笑顔になって
汐恩のモヤモヤなんてどこかに飛んでいっていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 610人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彗(プロフ) - ちーさん» コメントありがとうございます (ᐡᴗ ᴗᐡ) そうです ！！ あんまり関連付けれていなかったので無理矢理歌詞引っ張ってきて押し込んだり無茶苦茶なのですが 、気付いて頂けてとっってもうれしいです .. ᐢ > < ᐢ ♡ (2022年6月27日 23時) (
レス) id: 33c9f73740 (このIDを非表示/違反報告)
彗(プロフ) - 来未さん» コメントありがとうございます (ᐡᴗ ᴗᐡ) すごくうれしいです .. (T-T) ありがとうございます 𓂃 ♡ コメ主様のお気持ちも含めて素敵な展開になるようにがんばって仕上げます ♩！！ (2022年6月27日 23時) (レス) id: 33c9f73740 (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - これってもしかして、backnumberの幸せを参考にされてますか？大好きな曲なので思わずコメントしてしまいました！ (2022年6月27日 14時) (レス) @page17 id: 69054763ba (このIDを非表示/違反報告)
来未(プロフ) - 切なすぎて苦しくなります！それでもリアルな恋愛っぽくて夢中になって読んでました。この翔也の優しさがどうか2人に最後伝わりますように。 (2022年6月27日 0時) (レス) @page17 id: 9e8586e58e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彗 | 作成日時：2022年6月3日 12時
