青い監獄の敏腕オペレーター

16話 ページ17

｢チームXは馬狼しか目立った印象がないな。｣





『あら？？周りの人は意外と低評価？？』





プレー中の馬狼くんの姿を見れば一目瞭然。チームXの軸は彼だろう。彼が居なければ他の人が目立ってくるだろうが、彼の存在が強すぎるのである




サッカー未経験だけど私でも分かる。
彼の偉大な存在はチームを、敵を変える大きな力となる。





5-0 に差し掛かった所で私は

ランキング変動の準備を始めた。


得点王リストも編集するか。



なんて思えば

不意に絵心が不気味な笑みを浮かべた。


え、怖。



なんて思いながらモニターを見てみると






またしても彼がいた。



＿＿潔世一。





(あら？)





そして、




＿＿蜂楽廻。







この2人を見てニヤついてる？？

何か可能性でも生まれたのか？それとも彼が絶賛するプレーをしたとか？？





あら、

潔くん、シュートする勢いで味方にパス？？


こんな土壇場で？？



自分が決めればいいのに。
なんて思えば 彼自身も驚いた顔をしていた。




え、なんで？？




そして、國神くんが一点を取った。

チームZの今のところの得点王は彼かな。



ランキング変動の準備しなきゃ。




そう思って自分のパソコンの前に行った時、
ある人がとある人物に話しかけていた。





《ゴール前でビビる人間に




ストライカーの資格はねぇぞ





才能ねぇよ お前》






そう馬狼くんが言ったのだ。

うわ、辛辣〜。って思っていてもまぁ彼の言いたいことはあながち間違えではない。でも、彼は目の前の敵にビビったから他の味方にパスをしたようにも見えない。


彼は、彼のエゴはどこかで確信していた？




ここでパスを出せば

得点が入る。



そう言っていたのかもしれない。




私は気づいてしまった。
やることがいっぱいあることを。するべき仕事が山盛りだということを。


さぁて、仕事しますか。







『今から仕事戻りマース。』


｢帰ってきたなら、早く仕事に戻れ｣





『はいはーい。



＿＿＿第一試合終了を確認





全てのデータ 集計します





最終得点。




チームX 5点



チームZ 1点





共に得点王。

チームX 馬狼 照英
チームZ 國神 錬介






第2試合目である


チームV と チームＹの試合準備始めます。





準備完了次第通達をする予定です。』






｢...…｣




この人が何か考えている時 まじで怖いんだが？？

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