検索窓
今日:12 hit、昨日:4 hit、合計:1,897 hit

06 ページ6

.


 


 
震える体で見上げると


 
そこには私に傘を傾けてくれている


 
優しそうな男の人の姿


 
無理に私を立たせようとはせず


 
服が濡れるのも構わず


 
私と目線を合わせてくれる


 


 
突然、背中に腕が回り視界が彼で埋め尽くされる


 
___抱き締められてるんだ、驚きで声も出なかった


 


 
『泣いて、良いんですよ


 辛いときは泣いてください』


 

彼のその言葉を待っていたかのように


 
私の目から水分が溢れ出す


 
子供のようにしゃくり上げ、すがりつく


 


 
私はきっとこういうのを求めていたんだ


 
久しぶりに流した涙に私は酔っていた


 


 
__________________________________________


 


 
私は今、さっきの彼・・・ソクミンくんと


 
近くのビジネスホテルに居る


 
雨に濡れた身体を温めるためだ


 
ソクミンくんは見た目どうりの好青年で


 
私ともすぐに馬が合った


 


 
きっと私は浮かれすぎていたと思う


 
だからこんなことになってしまったのかな


 


 


 

07→←05



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
12人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しよん | 作成日時:2019年5月22日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。