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観覧車から降りた私たちは並んで帰り道を歩く


 
私はずっと黙ったままで


 
黒い感情が心を染めていく


 
このままだと口を滑らして酷いことを言いそうで


 


 
「ごめん、私先に帰るねっ!」


 

『え、おい、Aっ』


 

ハニの返事も待たずに駆け出す


 
とにかく今は頭を冷やしたかった


 


 
自宅に戻った私は一人考えを巡らしていた


 
きっと私はこれから取り返しのつかないことをするだろう


 
これが私とハニの関係を崩すことになっても


 
今の私にはそうするしかなかった


 


 
「もしもしソクミナ?


 すごく変な頼み事するんだけど、


 明日______________」


 

『僕は良いですけど、


Aさんは本当にそれで良いんですか?』


 

「? うん、変なこと頼んで本当にごめんなさい」


 

『いえ・・・』


 


 


 

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作者名:しよん | 作成日時:2019年5月22日 23時

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