優しい先輩 4 (ページ32)

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『おはよー』

教室の扉を開けると
いつものみんながもう集まってた。

『あれ？ハナ達、朝練どうしたの？』

HN「顧問が職員会議だから早めに終わった～」

『そうなんだ』

…。
ハナとの会話中ずっと感じる左からの視線。

『もぉーベク君さっきから何ーーー？』

BH「Aが可愛い…」

CY「それ、お前いつもじゃん」

『え！チャニョル君！
それ私がいつも可愛いってこと？』

KS「ベクがいつも言ってるって事でしょ」

『あ、グロスかな？
昨日ミンソク先輩に選んでもらったの』

HN「本当だー！！可愛い色だね！Aっぽい」

『ギョンス君。本当に色々ありがとう。
ケーキすごい美味しかったよ』

KS「どういたしまして。で、楽しめたの？」

『うん！プレゼントも喜んでくれたよ』

HN「(お泊まりも上手くいったの？)」

小声で話すハナに顔が真っ赤になる。
私の反応を見たハナはうんうんと頷くと

HN「良かったね。今度あいつらがいない時にゆっくり聞かせてね」

ミンソク先輩も本格的に試験勉強の追い込みに入ったから暫くは学校でも会えない。
っていうより今まで会う時間作る為に自由登校だったのに学校来てくれてたんだって最近知ったんだけど。

だから今日のお昼はみんなで一緒に……

『もーー！！！
ベクくんなんなの？本当に食べにくいんだけど』

朝からずっとベクくんがジロジロ見てくる。
髪上げてって言うからその通りにするとあれー？とか言ってるし。

CY「っていうかAお昼それだけ？」

私の手には梅干しのおにぎり1個と烏龍茶。

KS「いつもお弁当の後にオヤツ食べるAがそれだけで足りるの？」

『足らすの！！！』

HN「ダイエット？必要なくない？まぁお菓子控えるのはいいと思うけど」

『だってミンソク先輩…腹筋バッキバキなんだもん』

みんなの手が一瞬止まって。
視線が私に集中する。

『…え？何？』

BH「…やっぱり…。今日のAはいつもに増して可愛いと思ったんだ…。首に残さないあたりミンソギヒョン抜かりない…。やばい…俺死にそう…」

CY「ベクーーー！！！死ぬなー！！！！！
今日はとことん付き合ってやる！！カラオケでもやけ食いでもなんでも付き合ってやるから死ぬなー！」

『なんなの、もう！！
ベク君もチャニョル君もうるさいんだけど！！」

HN「…はぁ…。爆弾落としすぎ」

KS「でも本人わかってないよ」

『オヤツ食べたい』