優しい先輩 4 (ページ31)

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『ミンソク先輩、ニット帽似合ってる』

MS「Aもマフラー可愛い」

『えへへー』

遅めの朝食を食べてのんびりした後は
送ってもらうついでにちょっとだけお買い物。

ミンソク先輩の家族も帰ってくるだろうし。
勉強の邪魔にもなりたくないし。

『ミンソク先輩、あそこでグロス見てもいい？』

ピンクも可愛い…ラメ入りも可愛い…
でも赤も大人っぽくて可愛いし…迷う。

『ミンソク先輩はどれが好き？』

MS「うーん」

目を細めながら1本1本私の顔にかざしながら真剣に選んでくれるの…可愛い。
もうミンソク先輩が選んでくれるならどれでも良くなっちゃうくらい。

選んでくれたのは薄いピンクにちょっとラメが入ったグロス。
お会計を済ませてお店を出ると
また手を繋いで歩き出す。

『ミンソク先輩ってああいう女の子のお店入るの平気なんですね』

MS「あー。妹に付き合わされたりするからね」

『そういえばジョンイナもそうかも！私に付き合ってくれるから抵抗なく入ってくんですよね。しかもジョンイナかわいいもの好きなんですよ。部屋にもクマとかあって。ふふ』

MS「出た！ブラコン(笑)うわぁ～。泊まったことジョンイン君に知られたら俺殺されるかも…」

『ジョンイナ知ってますよ。先輩の家に泊まったの』

MS「え？！」

『ママ説得してくれたのジョンイナなんで』

MS「ジョンイン君…
知ってて送り出してくれたの？」

『ジョンイナ…ミンソク先輩のことすごく信頼してるし好きみたいですよ』

MS「それはありがたいけど…。
次会った時どうしよう。どんな顔して会おう…」

家に着いたらジョンイナが笑顔でヌナおかえりって迎えてくれたからただいまってハグをした。
ほらね、ミンソク先輩。
ジョンイナは最高の弟なんですよ。

脱衣所で服を脱ぐと鏡に映る自分を見る。
ブラのレースからちょっとだけ覗く赤いシルシ。
思い出すとまたカァっと顔が熱くなる。

ショーツを脱げば薄らと残る血の跡……。
慌ててざぶんっと湯船に浸かる。

『ひゃーーー』

ひとりでお湯をバシャバシャしながら昨日のことを思い出す。

…むにっとお腹の肉を摘む。
これ…見られたのか…。
胸隠すよりお腹隠すべきだったかも。

それなのに私ってばケーキ食べてチキン食べて。

なのにミンソク先輩はあんなに腹筋あったし。
腕だって胸だってがっちりしてたし。

『ひゃあ～』

思い出したら今日は眠れないかも。