優しい先輩 4 (ページ30)

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目が覚めると目の前には
大好きなミンソク先輩の寝顔。

やっぱり口ちょっと開いてる…。
かわいい…。

てゆーか…私、昨日…。
お腹に手を当てると生理痛みたいななんとも言えない鈍い痛み。

昨日はそんなこと考える余裕もなかったけど、今になって嬉しいのと恥ずかしいこと感情ぐちゃぐちゃで
ミンソク先輩起きたらどんな顔したらいいの。

MS『うぅ～。A～寒い』

咄嗟に寝返りを打った私が布団を引っ張っちゃったみたいで寒がるミンソク先輩が背中にくっついてくる。
私も振り返ってくっつきたいけど…
そんな事考えてたら床の上に昨日見つからなかったキャミソールを見つけた。

ぐーっと手を伸ばして指先がかするけどギリギリで届かない。
ベッドから身を乗り出して手を伸ばしたところで腰を掴まれ引き戻される。

MS「朝から何やってんの？」

笑いながら喋る声が聞こえるのに後ろを振り向けないでいると腰を持ったままぐるんと回転させられ目の前にはさっき見つめてたミンソク先輩の顔。

『キャミソール…取ろうと思って』

ダメだ。
恥ずかしくて目が見れない。
起き上がったミンソク先輩がテーブルの上のペットボトルに手の伸ばす。
その姿をじっと見てると

MS「飲む？」

『だっ大丈夫！！…です』

ミンソク先輩はまたベッドに横になると私の髪を撫でた。

MS「A、おはよ」

それだけの事なのに。
涙が出そうだ…。

『ミンソク先輩、おはよう』

言葉にした時には涙が溢れてそれを優しい笑顔で拭ってくれる優しいミンソク先輩。
しばらく抱き合った後に起き上がってベッドに座りぐーっと伸びをする姿は猫みたい。

『ミンソク先輩、これ…』

ベッド座る先輩の肩と腕、背中にもいくつか血が滲んだみたいな痕ができてる。

MS「あー…タンかなぁ？」

『嘘だ…。ごめんなさい…痛かった？』

MS「全然。夢中で気づかなかった」

そんなこと言われたら顔から火が出そうなくらい恥ずかしいのに「真っ赤になってる」って笑ってる。

MS「Aは？痛かったりしてない？」

『大丈夫です…。
ところで…何で上半身裸なんですか。
目のやり場に困ります』

MS「だって俺のTシャツAが着てるし。
電気嫌がるし。うちのお姫様わがままだから」

笑いながら私の頭をポンポンと撫でるとクローゼットから新しいTシャツを取り出した。

朝からこんなに幸せで甘い気持ちでいいのかな。