優しい先輩 4 (ページ24)

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隣に座るミンソク先輩からは
さっき借りたシャンプーの香りがする。
ミンソク先輩のお家の物だから当たり前なのに同じ香りがする事がすごく嬉しい。

MS「明日どっか行きたい所ある？」

『うーん…。ミンソク先輩は？』

MS「特にはないかな。
Aがないなら明日起きてから気分で決める？」

『うん！じゃあそうします！！』

MS「あ、そうだ！！ギョンスのケーキ」

『あー！！忘れてた！
この時間に食べたら太っちゃいますよね…』

MS「ちょっとだけ。つまみ食いしてみる？」

ミンソク先輩がイタズラっぽく笑いながら立ち上がると冷蔵庫からケーキを取り出してきてテーブルの上に置いたケーキを指で掬ってぺろっと舐める。

『あーーー！！行儀悪い』

MS「つまみ食いの醍醐味じゃない？あーん」

指につけたクリームを私の前にも差し出すからそれをパクッと口にするとミンソク先輩は指に残ったクリームを舐めとった。
その仕草がすごく色っぽく見えて心臓がドキドキしてきゅんってなる。

MS「イチゴは食べる？」

『食べたい！！』

またあーんってしてくれるのかなって待ってるとミンソク先輩はイチゴを一粒取ると自分の口に咥えて「ん」って…。
どうしていいか分からないでいるとまたちょっと顎を突き出すようにしながら「ん」ってしてる。

か…可愛い。

ミンソク先輩のぷるぷるした唇に挟まるイチゴを手で取ろうとするとその手を掴まれまた「んー」って。
仕方なく唇に自分の口を寄せてイチゴにちょっとだけ触れた瞬間にイチゴはミンソク先輩の口の中にパクっと吸い込まれていきお互いの唇が触れ合う。

『あっ』

唇が触れた瞬間に思わず声に出したらミンソク先輩はへへっと満足気な顔してる。
今日のミンソク先輩は優しくて大人っぽかったり、いたずらで子供っぽかったり色んな面が見れて。
特別感がすごく嬉しい。

『ミンソク先輩、もう100日は過ぎちゃったけど…。今日のうちにプレゼント渡してもいいですか？』

MS「うん。じゃ俺も取ってくる」

部屋から戻ってきたミンソク先輩にずっと渡したかった紙袋を手渡す。
ニコニコしながら丁寧に包装を解いてくからなんだか一緒になってワクワクしちゃう。

MS「おぉーー！！
これ雑誌で見て欲しかったやつ！！どこにもなかったのに！！！すごい嬉しい！！うわぁ！！」

『喜んでもらえました？』

MS「めちゃくちゃ嬉しい！！
ありがとう。似合う？」

『似合います！！すごく』