優しい先輩 4 (ページ1)

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『ベク君にこんな話ごめんね。
でもこの前、話聞いてもらったし。
言わないのはダメかなって思って』

私がやっとミンソク先輩の事を話せたのは
あれから3日経ってからだった。
その間、ミンソク先輩からの連絡はなくて
私も連絡してない。

BH「だから休んでたの？」

『…うん。みんなと会っても話せる自信なくて』

BH「終わりって誰が決めたの？」

『…私…なのかな』

BH「別れようって言ったの？
ヒョンに別れようって言われたの？」

私は首を横に振る。

言ったとか言わないとかじゃなくて。
もう無理なんだなって思ったから。

BH「自然消滅ってさ、
一定の距離がないと難しいと思うよ。
お互いが無視し合うなら話は別だけど
自然消滅するには周りが賑やかすぎ(笑)」

『でもミンソク先輩からも連絡来ないし。
私もしてないし…』

BH「じゃあいよいよ俺とつきあう？」

『ミンソク先輩が好き』

BH「俺、何回フラれたらいいの(笑)？
それ恋人同士にあるただの喧嘩だよ。
ちゃんと仲直りできるから大丈夫だよ。
ヒョンだってそんな無責任な終わらせ方しない」

『無責任…』

BH「だって無責任じゃん！！
Aの胸触っておきながら触り逃げじゃん！」

『それは…もう！！成り行きで話しただけなのに。
言わなきゃ良かった』

BH「ごめんごめん(笑)
けどヒョンがこのままなんて
無責任なことしないから。
Aも考える時間だと思って過ごしなよ…。
本当はAだってここ何日かで整理ついたことだってあるんじゃない？」

休んでいた間に
冷静に考えられるようになった事もある。

感情的になってミンソク先輩にひどいこと言った。
自分が傷つきたくなくてミンソク先輩を傷つけた。

『ベク君って実は色んな人のことよく見てるよね』

BH「Aの事は特にね。
俺のこと好きになった？」

『ミンソク先輩が好き』

BH「それ俺に言わないでヒョンに言ってよ」

『ミンソク先輩に言ったけど。
拒否されちゃったもん』

BH「それはその状況で、でしょ」

『ベク君、恋すると
本当に汚くてぐちゃぐちゃになるんだね』

BH「やっとわかった？」

『わかりたくなかったけど』

BH「じゃあ
ヒョンのこと好きにならなければよかった？」

『それはない』

BH「表裏一体って言うでしょ？
恋愛するとそれもセットでついてきちゃうんだよ」

『そんな気持ちだけ切り離せたら楽なのにね』

BH「そうだね～」