47 MS ページ47
メッセージを送ってから
どのくらい経っただろう…。
最初に送ったメッセージは暫くしてから
行きませんと返事があった。
「行けない」じゃなく「行かない」
来れないんじゃない。
Aちゃんは俺に会いたくないから来ないんだ。
その後、待ってると送ったメッセージに
返信はなかった。
自分でもしつこいと思う。
でもルハナに言われた最後のチャンスに
どうしてもしがみつきたかった。
時計を見ると21:30を過ぎている
もう2時間以上この場所にいる。
ベッキョナと付き合っていて
一緒にいるかもしれない、来ない相手を
いつまでここで待つんだろう。
小さな人影が近づいてくるのがわかり
顔を上げるとAちゃんが立っていた。
『私、行かないって言いました。
言ったのに…何してるんですか？』
自分でも何してるんだろうって思ってたよ。
でも帰るタイミングがわからなかった。
帰ってしまったら全て終わってしまう気がして。
浴衣姿のAちゃんはすごく可愛い。
少し幼さも残る、でも子供っぽいわけじゃなくて。
そんな普段のAちゃんとは違って。
いつもは下ろしている髪が束ねられていて
柔らかそうで少し色っぽくて。
とにかく可愛いと思った。
「待ってて良かった。来てくれて…良かった」
『ベク君が』
そっか。
ベッキョナは
俺がAちゃんを好きな事気づいてた。
Aちゃんが俺を好きでいてくれた事も知ってる。
だから来ないはずのAちゃんが
ここに来てくれたんだ。
ちゃんと話をさせてくれようとしたんだ。
「…そっか。あいつかっこいいな」
『話、何ですか？』
でもAちゃんは
ベッキョナに言われてきただけで…。
『人混みで疲れたし、明日も部活だし。
弟も…ベク君も心配するし。早く帰りたいです』
俺となんて話したくないって
言葉で、態度で伝わってくる…。
『この前も言いましたけど部活の話ですか？
違うなら関係ない事で連絡されるのは…迷惑です』
でも、どうしても伝えたいんだ。
「ベッキョナがいるのはわかってるけど
どうしても誤解を解きたくて」
『誤解？』
もう遅いけど
「Aちゃんのこと
ただのマネージャーだなんて、後輩なんて
思ってないよ」
『…。』
ちゃんと伝えさせて。
「俺はAちゃんが好きだよ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 143人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あや(プロフ) - りんさん。いつもありがとうございます。ベクちゃん傷つけてごめんね（ ; ; ） (2019年8月21日 2時) (
レス) id: 65d7bf85b9 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ミンソギ…ヒロインちゃんは、後悔するね、ベクちゃんキズついちゃうね…ふぅ（ ; ; ） (2019年8月21日 0時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ルーハンたらね、まあ彼女さんは、素敵なんだね、ミンソクさん、ヒロインちゃんにぶつかって欲しいな(^^) (2019年8月17日 20時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - アハ^_^ヒロインちゃん (2019年8月15日 9時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あや | 作者ホームページ：http://yasashiisenpai1
作成日時：2019年8月6日 15時
