屋上エスケイプ ページ6
あのキスから正直、気まづい。
ルハンからも何かあったの？なんて心配されたが、キスしたなんて言えるわけもなく…
終いには席替えもして離れ離れになったから話す事なんてさっぱり挨拶くらいしかしなくなってしまった。
屋上もあの時から行ってない
「喧嘩したなら謝れば？」
「いや、喧嘩とかじゃなくて…」
「じゃあなに？見てるこっちが気まづいよ」
「…ごめん」
不機嫌に見られたルハンの視線に堪らず机にふっつぶした。
分かってる、気まづくしているのは俺だって…(人1)は普通にしてくれてる(と思う)けど俺は…そこまで普通にできる事ができない。
頭からあの感触や光景が離れないんだ。
「(人1)！」
『あ、スホ』
「行こう」
『うんっ』
「…また、だね」
「うん」
最近よく見る光景。
隣のクラスで生徒会にいるスホが最近(人1)と一緒にいることが多い
突然の出来事で初めは興味を示していた周りも今じゃそれが日常の一部となり気にする人はいなくなった。…俺を除いては
「付き合ってるって、噂だよ」
「…そう」
「…」
「なんだよ」
「別に」
なにか言いたげなルハンに気づかないフリをして俺は机の端にあったフルーツオレ握りしめるとストローから吸い上げる。ただ、中身はもうなくなってしまっていてズーコーと虚しい音が鳴った
『シウちゃん』
「…あ、なに？」
『これ先生が職員室に持ってけって』
「なんで俺が？」
『シウちゃんが好きだからじゃない？』
「…は？」
よろしくね、そう言って(人1)は重みのある大量の紙を俺の両腕に乗せ、この場を後にしようとした
「あっ、お
「(人1)」
俺の声に覆いかぶさる声が後ろから彼女の名前を呼ぶ
『あ、スホ』
「お前今日暇？」
『暇だけど、なにかあるの？』
「今日俺ん家来ない？」
その言葉に目を見開いたのは誰でもない俺で、頭の中でぐるぐると色々な想像が膨らんでいく。
目の前で馴れ馴れしく触れる手や笑い合う2人に持っていた紙が小さくシワを作る。途端、体は動いて2人の隙間もない間を無理矢理通り過ぎた
「わっ」
『っシウちゃん』
振り返りはしない。
通り過ぎた後、自分のカッコ悪さに悲しくなったから
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min(プロフ) - ▽なおさん コメントありがとうございます！そう言っていただいて本当嬉しいです(*^∀^*) (2015年5月5日 19時) (
レス) id: e86157425c (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 可愛いお話しありがとうございました(*´ー｀*) (2015年5月5日 11時) (レス) id: 11adaa0265 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：min | 作成日時：2015年4月23日 16時
